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NBA

差別発言が大問題となったサンズのオーナーへの処分は軽すぎる?「あんな人間が代表であり続けるなんて許されない」とグリーンは憤り<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.09.21

サーバーに対するリーグの処分に、選手たちは「不十分」と異を唱えている。(C)Getty Images

サーバーに対するリーグの処分に、選手たちは「不十分」と異を唱えている。(C)Getty Images

 2021年11月、人種差別や性差別的な発言をしたことが報じられ大問題となったフェニックス・サンズのオーナー、ロバート・サーバー。彼に対する処分が9月13日に決定し、1年間の活動停止や1000万ドルの罰金が科せられた。

 しかし、この処分について“軽すぎる”との声が続出。渦中のサンズに所属するクリス・ポールや、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズなど、発言力を持つスーパースターたちがこの決定が不十分であるとコメントしている。

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンも、今回の処分が不適切であると考える選手の1人。歯に衣着せぬ物言いで知られる32歳のパワーフォワードは、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『the Draymond Green Show』でこう話した。
 
「1年間の追放というロバート・サーバーへの処分は、まったくもって正気の沙汰とは思えない。そして1000万ドルの罰金で、来年にはサイドラインに戻り、チームを運営する。これは、NBAが掲げるすべてのものに反することだ。リーグは多様性を守るためにあり、偏見と人種差別に反対すべき立場にあるんだ。

 俺はコミッショナーのアダム・シルバーと、リーグのオフィスにいる人々の長年にわたる貢献を称賛している。NBAのように我々選手をサポートしてくれる組織やリーグは、ほかには見当たらないと思う。

 だが、先週下されたこの決定は、NBAが支持するすべての物事とまったく正反対だ。ロバート・サーバーのような人間が、こんな行動をするような人間が俺たちの上に立ち続けられるなんてあり得ないね。アフリカ系アメリカ人や、女性に対してあんな発言をする人間が代表であり続けるなんて、そんなことは許されない」

 グリーンの言葉からは、人種差別、性差別発言を何度も発したサーバーへの強い憤りがひしひしと伝わってくる。ここからリーグの決定が覆ることはおそらくないだろうが、今回の事件とそれに対する選手たちの反発を教訓として、今後はこのような不適切な行動を取る人間が現われないことを願うばかりだ。

構成●ダンクシュート編集部

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