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NBA

崩壊が噂された新星ネッツが始動!オニールは夏の“移籍騒動”に言及「今は誰も気にしちゃいない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.05

プレシーズンで新天地デビューを果たしたネッツのオニール(左)とシモンズ(右)。(C)Getty Images

プレシーズンで新天地デビューを果たしたネッツのオニール(左)とシモンズ(右)。(C)Getty Images

 現地時間10月3日、ブルックリン・ネッツがホームのバークレイズ・センターでプレシーズンゲームをスタート。フィラデルフィア・セブンティシクサーズ相手に108-127で黒星を喫した。

 シクサーズはジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデン、PJ・タッカー、ダヌエル・ハウスJr.が欠場するなか、タイリース・マキシーが20得点、3アシストでチームを牽引。

 一方のネッツはケビン・デュラントが13得点、4リバウンド、4アシスト、ニコラス・クラクストンとエドモンド・サムナーが各12得点、キャンプ契約を結ぶ渡邊雄太が10得点、4リバウンドでアピール。

 そしてこの試合、昨季途中にシクサーズからトレードで加入したベン・シモンズが待望のデビュー。ホームながら第1クォーター終盤にフリースロー2本を放つ際にブーイングを浴び、2本とも落としてしまったとはいえ、元気な姿を見せていた。

「フロアに足を踏み入れることができて嬉しい。NBAのフロアへまた戻ってこれたんだ。すごく楽しめたよ」と試合後に話したシモンズは、カイリー・アービングのバウンズパスから豪快なダンクを成功。さらに右エルボーからジョー・ハリスの長距離砲を演出し、ファストブレイクから華麗なオーバーヘッドパスで味方のダンクをお膳立てするなど見せ場を作った。

 211cm・108kgというセンター並みのサイズを誇るシモンズは「緊張するだろうなと思っていた。けどそうはならなかったね。ワクワクしていたよ」と回想。昨季全休した26歳は、今季の活躍を期待させるに十分なパフォーマンスを見せた。
 
 そしてこの試合では、6月末にユタ・ジャズからトレードで加入したロイス・オニールもネッツデビューし、約17分のプレータイムで11得点をあげた。

 ドラフト外からNBA入りし、ジャズで先発スモールフォワードを務めてきたオニールは、昨季平均31.2分、7.4点、4.8リバウンド、2.5アシスト、1.1スティールをマーク。

 昨季の平均アシスト数はチーム3位だったが、平均パス成功50.3本は最多。超大型プレーメーカーのシモンズと共に、プレーオフチームでオフェンスの中継役をこなしていたオニールの加入は、リーグ26位の平均パス成功266.5本に終わっていたネッツに変化をもたらすことが期待できる。

 今夏ネッツはデュラントのトレード要求騒動、アービングのトレードの噂など、チーム崩壊も噂された。それでも8月下旬に事実上のトレード撤回となり、今季はデュラント、アービング、シモンズの3選手を中心に戦っていくこととなる。

 新天地でローテーション入りすることが確実視されているオニールは「あくまで夏のこと。今は誰も気にしちゃいない。僕らは今ここにいて、チームとしてうまくいくようにやっているところなんだ。自分たちが望む位置へ行くためにはまだやることが多いけど、僕らは皆そのことにフォーカスしているよ」と前を向いていた。

 今後ネッツはプレシーズンゲーム3試合をこなし、19日にニューオリンズ・ペリカンズとのレギュラーシーズン開幕戦を迎える。残り約2週間で、チームがどこまでまとまることができるのか。その鍵を握っているのは、シモンズとオニールといった新加入選手なのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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