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NBA

ウォリアーズで初のチャンピオンリングを手にしたウィギンズが新たな目標を掲げる「ここでレジェンドになりたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.20

開幕戦の前に行なわれたセレモニーで自身初のチャンピオンリングを受け取るウィギンズ。(C)Getty Images

開幕戦の前に行なわれたセレモニーで自身初のチャンピオンリングを受け取るウィギンズ。(C)Getty Images

 現地時間10月18日、NBAは2022-23シーズンの開幕を迎え、ゴールデンステイト・ウォリアーズが本拠地チェイス・センターでロサンゼルス・レイカーズを123-109で下し、白星スタートを飾った。

 昨季4年ぶりに頂点に立ったウォリアーズは、試合前にチャンピオンリング・セレモニーを開催。オーナーのジョー・レイコブやバスケットボール運営部代表兼GM(ゼネラルマネージャー)のボブ・マイヤーズらフロント陣も会場に姿を現わし、選手たちは光り輝くチャンピオンリングを手にした。

 2020年2月のトレードでミネソタ・ティンバーウルブズから移籍してきたアンドリュー・ウィギンズは、満面の笑みで自身初のリングを受け取ると、その後の試合でも29分28秒プレーしてチーム2位の20得点に6リバウンド、4アシストをあげて勝利に貢献。

 開幕前に4年の延長契約を結んだ27歳のフォワードは、翌19日に『The Athletic』へ公開された記事の中で、「僕はここでレジェンドになりたい」と新たな目標を口にしている。

「ここは僕の心に平和をもたらしてくれる。僕が僕でいられる場所なんだ。もちろん、ある人たちは『我々はひとつの大きなファミリーなんだ』と言うだろう。でも本当はそうでなかったりする。

 ファミリーというのはここにいるのが大好きで、彼ら(ウォリアーズ)は一流の球団のように皆のことをもてなしてくれる。それに、このチームは皆が勝ちたがっているし、全員が同じ方向へ目を向けている。僕らは互いに成功することを望んでいるんだ。それが僕に平和をもたらしてくれる」
 
 ウォリアーズ加入後、不動の先発スモールフォワードとして活躍してきたウィギンズは、昨季平均17.2点、4.5リバウンド、2.2アシストをマークしてオールスターに初選出。プレーオフでもダラス・マーベリックスとのカンファレンス・ファイナルでシリーズ平均18.6点、7.2リバウンド、ボストン・セルティックスとのNBAファイナルでも同18.3点、8.8リバウンドと躍動。ディフェンス面では相手チームのトップスコアラーをガードする大役を担った。

 在籍4シーズン目を迎えるウィギンズについて、マイヤーズGMは「(加入当初)彼には少し不信感が見てとれた。でも今の彼は……まるで別人のようだ。ポジティブな面でね」と評し、こうも続けていた。

「彼は(入団時と比較して)ずっと穏やかになった。期待に応えて、勝利していることが大きいのだろう。自信にも溢れていると思うね。それは練習で見ていてもわかる。これまでの彼がそういう選手でなかったわけではない。でも(今は)別次元のレベルにある」

 もちろん、連覇をかけたシーズンは始まったばかり。これから先、チームが思わぬ不振に陥ったり、主力がケガで離脱してしまう可能性があることも否定できない。

 それでも、契約問題がクリアになったことで、チームからしっかり評価されていることを実感し、ホームと呼べる環境に身を置くことができたウィギンズは、今後も攻守両面にわたって献身的なプレーを続けていくに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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