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NBA

神がかり的な勝負強さで好スタートを切ったブレイザーズ。指揮官とエースが語った快進撃の理由とは?<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.11.11

ヒート戦で決勝のブザービーターを決め、喜ぶハート(左)と選手たち。ブレイザーズの今季の勝負強さを表す一戦に。(C)Getty Images

ヒート戦で決勝のブザービーターを決め、喜ぶハート(左)と選手たち。ブレイザーズの今季の勝負強さを表す一戦に。(C)Getty Images

 NBA開幕から約3週間、ここまで9勝3敗の好成績でウエスタン・カンファレンスの2位につけているのが、昨季13位からの巻き返しを狙うポートランド・トレイルブレイザーズだ。

 現地時間7日に行なわれたマイアミ・ヒート戦は、加入2年目のジョシュ・ハートがブザービーターの3ポイントシュートを決めて110-107で勝利する劇的なエンディングとなったが、この試合だけでなく、これまでの9勝のうちなんと4試合で、ブレイザーズはラスト10秒を切ったクラッチタイムの決勝弾で勝利をものにしている。

 まずは開幕2戦目、10月21日のフェニックス・サンズ戦では、オーバータイムのラスト7.2秒でアンファーニー・サイモンズがフックショットを成功(113-111)。続く23日のロサンゼルス・レイカーズ戦では、残り7.7秒にレブロン・ジェームズのダンクで104-104の同点に。オーバータイム突入かと思われたが、直後の攻撃で今季新加入のジェレミー・グラントがレブロンを抜き去り、アンソニー・デイビスのブロックをかわして決勝点をねじこんだ(106-104)。
 
 そのグラントは、11月4日のサンズ戦(106-104)でもブザービーターで勝利をもぎとる殊勲の活躍。この神がかり的な展開の連続について、フランチャイズプレーヤーのデイミアン・リラードは、「いつも上手くいくとは限らないし、見ている観客も自分たちも、常にこういう展開になってほしいとは願っていない」と冷静だが、今季の好スタートについては「ジンクスとかそういうものじゃないけれど、特別な感じがする」と話している。

「はっきりと言葉にして表現できないけれど、何かが起きている」

 チーム内に育まれている特別感を語るのは、ハートと同じ加入2年目のジャスティス・ウィンズロウだ。「すごいことだよ。毎日、違う選手が主役になるんだ」という彼の言葉通り、今季のブレイザーズは“日替わりヒーロー”たちが勝利を後押ししている。
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