現地時間１月２日、クリーブランド・キャバリアーズのドノバン・ミッチェルはこの日行なわれたシカゴ・ブルズ戦で71得点を叩き出し、チームを145－134で勝利に導いた。

　この日のミッチェルは71得点に８リバウンド、11アシスト、フィールドゴール成功率64.7％（22／34）、３ポイント成功率46.7％（７／15）、フリースロー成功率80％（20／25）という超人的なパフォーマンスを演じた。

　１試合70得点をあげたのはNBA史上７人目。近年では2017年３月24日にフェニックス・サンズのデビン・ブッカーがボストン・セルティックス相手に70得点をあげていたが、それを上回って現役１位に躍り出た。

　そのミッチェル擁するキャブズが次に対戦するのはサンズ。ただブッカーは鼠径部の張りで離脱しているため、“70得点スコアラー”による競演は実現しないものの、このチームにはリーグ屈指のウイングディフェンダーがいる。

　４日のキャブズ戦を前に、米メディア『azcentral』にサンズのミカル・ブリッジズはミッチェルについてこう話していた。
  「彼が次の試合でトライしないことを願うよ。今日彼と話したんだ。彼にはインスタのＤＭをたくさん送った。音声メモもね。で、言い続けたんだ。『いいかい、明日80得点を狙うようなことはするなよ』とね」

　198cm・94kgのブリッジズには、ミッチェル（185cm・97kg）のようなパワーこそないものの、高さと長さ、それに超人的なスタミナが備わっており、昨季はオールディフェンシブ１stチームに選出された。

　さらに今季はステフィン・カリー（ゴールデンステイト・ウォリアーズ）をフィールドゴール成功率35.3％（６／17）、ジェイレン・ブランソン（ニューヨーク・ニックス）を同27.3％（３／11）、ＣＪ・マッカラム（ニューオリンズ・ペリカンズ）を同38.5％（10／26）に抑えている。

　両者は昨季２試合を戦い、ミッチェルはブリッジズとのマッチアップで、フィールドゴール成功率50％（５／10）の計12得点を残している。ブリッジズはこの男を封じるべく、キャブズ戦へ臨むだけに、注目のマッチアップとなるに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）