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NBA

80年代を席巻した“バッドボーイズ”を元NBA選手がバッサリ「あれはハードファウルで、いいディフェンスではない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.02.25

ジョーダンに対するファウル覚悟の守備で“バッドボーイズ”と恐れられたピストンズ。80年代を象徴する武闘派スタイルで連覇を成し遂げた。(C)Getty Images

ジョーダンに対するファウル覚悟の守備で“バッドボーイズ”と恐れられたピストンズ。80年代を象徴する武闘派スタイルで連覇を成し遂げた。(C)Getty Images

 NBAは1980年代、ロサンゼルス・レイカーズのマジック・ジョンソンやボストン・セルティックスのラリー・バードを中心に人気が拡大した。そのなかで89、90年に連覇を達成したデトロイト・ピストンズは“バッドボーイズ”として恐れられたが、当時の主力の1人だったビル・レインビアに対し、元NBA選手のギルバート・アリナスは、現代では通用しないとの見解を示している。

 1980年代のピストンズは、リーダー格のアイザイア・トーマスを中心に、ジョー・デュマース、ヴィニー・ジョンソン、デニス・ロッドマン、リック・マホーン、レインビアなど職人肌の選手が揃い、荒々しいプレースタイルとタフなフィジカルディフェンスを武器にリーグを席巻した。

“神様”マイケル・ジョーダンを封じ込めた守備は“ジョーダン・ルール”と言われ、なかでもレインビアは強引なラフプレーが多く、相手との口論や乱闘騒ぎは日常茶飯事。当時のピストンズでも特に対戦相手から嫌がられていた選手だった。

 1982-83シーズンから6年連続で平均ダブルダブル(得点とリバウンドで2桁)、85-86シーズンには平均13.1本でリバウンド王に輝き、オールスターにも計4回出場しているレインビア。NBA史に名を残すビッグマンであることに変わりはないが、歯に衣着せぬ物言いで知られる元NBA選手のアリナスは、自身がホストを務める『Fubo Sports』の番組『No Chill』で、80年代の選手は現代ではプレーできないとバッサリと切り捨てた。
 
「1980年代(の選手)はタフだって? 1990年代、2000年代、そして現代と競い合うことはできない。無意味な議論だ。ビル・レインビアは現代ではプレーできないし、彼のディフェンスは通用しない。今ならエイリアンのように扱われるね」

 現役時代、レインビアは「すべてはタイトル奪取のためだ。勝つためにできることは何でもやる」と自らの哲学を語っていたが、アリナスは「美化されている」と指摘する。

「美化されているが、あれはハードファウルで、いいディフェンスではない。残忍に相手を傷つけていた選手というだけで、ディフェンシブな選手というわけじゃない。本来ディフェンシブな選手たちは、ルールの中で相手を止めている」

 NBAでは2004-05シーズンに公式のルールとしてハンドチェックが禁止され、ディフェンダーが手や腕で攻撃側に接触するとファウルを取られるようになった。

 80年代の“武闘派”の時代に平均35点前後を記録していたジョーダンが現代でプレーしたら、もっと多くの得点を取っていただろうという意見もあるが、逆にフィジカルを武器にしていたレインビアのような選手が、今のリーグで活躍するのは難しいという指摘も一理あるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
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