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NBA

「一体何を見ているんだ」名手レディックがヨキッチの“低評価”に不満「本当にバスケを理解しているのか?」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.03.01

今季のヨキッチは平均24.6点、11.7リバウンド、10.0アシストと大車輪の活躍を見せ、ウエスト首位のナゲッツを牽引している。(C)Getty Images

今季のヨキッチは平均24.6点、11.7リバウンド、10.0アシストと大車輪の活躍を見せ、ウエスト首位のナゲッツを牽引している。(C)Getty Images

 NBAの2022-23シーズンも後半戦に入り、プレーオフ進出チームとともに、個人アウォードの行方にも注目が集まる時期に突入した。最高の栄誉であるシーズンMVPは、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)が史上4人目の3年連続受賞を果たすかが大きな焦点となるが、元NBA選手のJJ・レディックはヨキッチが“過小評価”されていると考えているようだ。

 2021年、22年と史上13人目となる2年連続シーズンMVPに輝いたヨキッチは今季55試合に出場して平均24.6点、11.7リバウンド、10.0アシストとシーズン平均トリプルダブルをマーク。チームもミルウォーキー・バックス(44勝17敗)、ボストン・セルティックス(44勝18敗)に次ぐリーグ3位(44勝19敗)の成績を残しており、ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、ラリー・バードに次ぐ3年連続MVP受賞の快挙も夢ではない。

 現役時代にピュアシューターとして鳴らし、NBA計6チームでプレーしたレディックは、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『The Old Man & The Three』で「ヨキッチがいかに支配的かを分析するには、“目では分からない”部分が大きい。ほかの選手の方が価値があるのは明らか、というような言われようだが、そういう人たちは一体何を見ているんだ?」と語り、周囲を生かして、なおかつステップアップさせる能力を高く評価した。
 
「ヨキッチの支配力や影響力を見ている。KCP(ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ)はキャリアで最も効率的なシーズンを送っているし、アーロン・ゴードンも同様だ。マイケル・ポーターJr.はオープンでの3ポイントを決めるだけでなく、ヨキッチとのコンビプレーやカットインから得点を重ねている。ジャマール・マレーのゲームはヨキッチがいることの恩恵を受けている。ブルース・ブラウンもキャリアで最も効率的なプレーだ。一体何を見ているんだ? 本当にバスケットボールを理解しているのか?」

 バスケットボールはチームスポーツ。MVPを選ぶには、スーパースターの周りにいる選手を見る必要があるとレディックは主張する

「今のNBAに、ヨキッチよりもチームメイトをステップアップさせられる選手がいるかどうか分からない。チームスポーツの価値について語る時、ヨキッチはリストのトップにいると思う」

 英雄マジック・ジョンソンや神様マイケル・ジョーダンも成し遂げられなかった3年連続MVPに輝いたとなれば、ヨキッチ評もこれまで以上に上がることになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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