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NBA

NBAドラフト全体1位指名権はスパーズの手に!大本命のウェンバンヤマも歓喜「フランスはスパーズと特別な縁がある」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.05.19

事前にスパーズ入りを予感していたというウェンバンヤマは、同球団が1位指名権を獲得後、メディアに印象を語った。(C)Getty Images

事前にスパーズ入りを予感していたというウェンバンヤマは、同球団が1位指名権を獲得後、メディアに印象を語った。(C)Getty Images

 現地6月22日にブルックリンのバークレイズ・センターで行なわれるNBAドラフト2023。その指名順を決めるロッタリーが5月16日に行なわれ、全体1位指名の権利は、サンアントニオ・スパーズが獲得した。

 今年のドラフトの1位指名権は、フランスの寵児、ヴィクター・ウェンバンヤマを獲得する権利にほぼ等しい。この日、ウェンバンヤマはパリ・バスケット戦でゲームハイの22得点をあげて勝利に貢献したあと、家族や友人たちと合流し、特設会場でロッタリーを見守った。

 スパーズの1位指名権獲得が決まると、会場には大歓声があがり、ウェンバンヤマも満面の笑みでガッツポーズ。NBAのインスタグラムのアカウントにも彼のショートメッセージが投稿され、その中で“ウェンビー”は、「フランスはスパーズとは特別な縁がある。トニー(パーカー)、そしてもちろん、ボリス(ディーオウ)もね。この国の全員とは言わないまでも、半分の人たちは、スパーズであってほしいと願っていたんじゃないかな。周りを見渡したらみんなが大喜びしていたから、僕も嬉しかった」とコメントした。

 彼自身もなんとなく、1位指名権を得るのはスパーズになるような予感がしていたそうだ。

「『宇宙が教えてくれた』って今日の練習に行く前にもコメントしたんだけれど、本当にそういうことはあると思う。夢とかパッションとか、そういう感覚はいつもたいてい正しいものなんだ」
 
 元フランス代表のレジェンドで、今年殿堂入りも果たしたトニー・パーカーは、スパーズで4度(2003、05、07、14年)チャンピオンリングを勝ち獲った黄金期のビッグ3の1人。2014年は、現在フランス代表のチームマネージャーを務めるボリス・ディーオウも優勝メンバーに名を連ねていた。

 ゆえにフランスで最も人気のあるNBAのフランチャイズに、自国が輩出した超新星が入団することになる(おそらく)、というのは、なんだか出来すぎたシナリオのようだが、ウェンバンヤマ自身がそれを予感していたというのだから、不思議な縁の力が働いたのだろう。

 ロッタリー後、フランスでNBAの放映権を持つテレビ局『BeINスポーツ』のインタビューに応じたウェンバンヤマは、「(指名順が)6、5、4、3、2と決まっていって、結果がわかった時は、本当に嬉しかった!」と声を弾ませた。

 スパーズのイメージを聞かれると、「(チームに)浮き沈みがあっても、安定していて忠実なファンベースがある印象がある。それに何より、ほかのどこにもない歴史と勝利の文化がある」と答えた。
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