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NBA

ニックスには“真のスーパースター”が必要?アリナスが名門の問題点を指摘「どちらがファーストオプションなのか疑問が残る」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.07

ランドル(右)とブランソン(左)を中心にイースト上位につけるニックスだが、優勝には物足りないという指摘が。(C)Getty Images

ランドル(右)とブランソン(左)を中心にイースト上位につけるニックスだが、優勝には物足りないという指摘が。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ニックスは昨年末の12月30日、トロント・ラプターズにRJ・バレット、イマニュエル・クイックリー、24年ドラフト2巡目指名権を放出し、OG・アヌノビー、プレシャス・アチウワ、マラカイ・フリンを獲得した。2年連続のプレーオフ進出に向けて動きを見せたなか、元NBA選手のギルバート・アリナスはニックスの“問題点”を指摘している。

 アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「ジュリアス・ランドルはニックスの長期プランの一部であるべきか」とのテーマで議論。

 2019年7月にフリーエージェントでニックスに加入以降、エース格として攻撃を牽引してきたランドルだが、30歳となる24-25シーズン終了後にフリーエージェントになる権利を有している観点からも、今後のチームプランのカギを握る存在だ。ただ、アリナスはランドルの実力を認めつつも、決してスーパースターの器ではないと見解を述べる。

「ランドルは(今のNBAで)トップ15に入る選手だ。平均24点、10リバウンド近くを稼げるが、ネームバリューとしてはスーパースターには届かない。昨シーズンは平均25点をあげて、ファンをはじめ見ている者からすれば、平均26点、28点、30点とさらに飛躍してほしいところだが、平均24点と足踏みしている。ブランソンとランドル、どちらがファーストオプションなのか疑問が残る」
 
 今季のニックスはジェイレン・ブランソンが平均26.0点、ランドルが24.3点とハイアベレージを残すなか、2019年のドラフト全体3位指名でチーム3番目の得点源(平均18.2点)だったバレットを放出。ここまで21勝15敗でイースト4位につけている。

 ランドルは過去オールスター出場2回、21年にオールNBA2ndチーム、昨季はオールNBA3rdチームに選ばれたが、17年に去ったカーメロ・アンソニーに代わる全国区のスーパースターかと言われると微妙なところ。アリナスはヒューストン・ロケッツの21歳ジェイレン・グリーン、ミネソタ・ティンバーウルブズの22歳アンソニー・エドワーズという若手有望株を例に挙げ、ニックスに対してスターの必要性を説いた。

「ブランソンはニューヨークが保有する最も価値のある選手だ。ニックスの問題は、スーパースターを獲得するためにはブランソンとランドルのいずれかを放出しなければならないこと。ニューヨークはリサーチ力が足りない。まずスターが必要だ。誰を手放さなきゃいけないとかは気にしない。俺ならマーケティング面も含めてジェイレン・グリーンやアンソニー・エドワーズが欲しい。

 自分のチームを作るならスーパースタークラスが欲しい。ダラス(マーベリックス)は(2018年のドラフトで)トレイ・ヤングを指名し、ルカ・ドンチッチとトレードした。素晴らしいリサーチ力を持ったチームだ。まずはスーパースターを置き、そこからチーム作りだ。シカゴ(ブルズ)にマイケル・ジョーダン、デリック・ローズ(現メンフィス・グリズリーズ)がいたようにね」

 かつて名門と呼ばれたニックスは、今後どのようなチーム作りを推し進めていくだろうか。

構成●ダンクシュート編集部
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