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日本代表

「まさかの大差がついた…」42得点&大会MVPにも“223cm”中国女子バスケ17歳は決勝黒星に号泣! 中国メディアは将来を見据えて弱点を鋭く指摘

THE DIGEST編集部

2024.07.01

大会MVP&ベスト5に選出されたチャン・ツーユウ(右端)。来年開催される世界大会でのパフォーマンスに注目だ。(C)FIBA

大会MVP&ベスト5に選出されたチャン・ツーユウ(右端)。来年開催される世界大会でのパフォーマンスに注目だ。(C)FIBA

 終わってみればよもやの大敗を喫した。

 現地6月30日、中国で開催されている女子バスケットボール「U18女子アジアカップ」の決勝が行なわれ、中国とオーストラリアが激突。第3クォーター終了まで接戦を演じたものの、ゲーム終盤に一気に突き放したオーストラリアが96-79の快勝を収め、見事2大会連続2度目の優勝を飾った。
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 その試合でも最大の関心を集めたのは、やはり中国の超新星だ。身長223センチを誇る17歳、チャン・ツーユウである。今大会が国際大会デビューとは思えないほどのハイパフォーマンス連発で、圧倒的なサイズと細やかなテクニックを駆使して得点を量産。1次ラウンドの日本戦では大会新記録となる44得点を叩き出し、90.9%という驚異の決定率をマークした。

 しかし、これまでの対戦相手よりも平均身長や体重で格段上をいくオーストラリアにチャン・ツーユウは大いに苦しめられた。時にはダブルチームで激しく身体を当てて自由を奪われ、容易くゴール下に侵攻できない。体力を消耗させられて焦りも助長されたチャン・ツーユウは、過去4戦に比べてシュートミスが目立った。結果的に決定率50%で42得点を挙げ、リバウンドは14本を記録している。

 中国はチャン・ツーユウの奮闘で接戦に持ち込み、第4クォーターの残り4分の時点で7点差。だが過去最長ペースで出場時間を刻んでいたチャン・ツーユウはほとんど走れなくなり、攻守で存在感を示せなくなっていた。さらにこの日4つ目のファウルを犯して交代。そのままコートに戻ることはなかった。チームはその後一方的に攻め立てられ、最後は17点差で敗れ去ったのである。

 試合終了直後、責任を感じたチャン・ツーユウはベンチで顔を覆って号泣。スタッフやチームメイトに慰められても立ち上がれないほどのショックを受けていた。
 
 中国メディア『捜狐体育』は「決勝はまさかの大差がついて敗れたとはいえ、まさしくチャン・ツーユウのための大会だった。大会MVP受賞も当然だろう」と記し、「彼女と中国U18女子代表チームは中国バスケ界の近未来に新たな光明をもたらした」と期待を込めた。

 一方で、チャン・ツーユウの弱点にも言及。「何をおいても守備力の強化が最優先だ。自陣ゴール下で何度も立ちふさがったが、相手が鋭いドリブルで仕掛けてくるとほぼ対応できずに無防備で、大会を通して課題となっていた。今後世界的なプレーヤーと成長するためには、体力面の向上とともに改善を図りたいところだ」と注文をつけた。

 いずれにせよ、末恐ろしいポテンシャルを誇示して世界に衝撃を与えた17歳。中国バスケ界がこの特大の才能をどう育んでいくのかが注目される。

 決勝前に行なわれた3位決定戦では、日本が韓国を相手に69-54で勝利して銅メダルを獲得。今大会のベスト4である日本、中国、韓国、オーストラリアの4チームは、来年開催される「U19女子ワールドカップ」の出場権を獲得している。

構成●THE DIGEST編集部

【公式動画】オーストラリアに敗れた中国…チャン・ツーユウは完敗に号泣!(場面は1時間51分47秒~)
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