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NBA

「NBAは今夏、2人をイラつかせる方法を見つけた」バークレーが不遇の扱いを受けたセルティックスの看板デュオに言及「失望した」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.09.07

ブラウン(左)は代表落選、テイタム(右)は五輪2試合で出番なしと、オフに王者セルティックスが誇る2枚看板の“不遇ぶり”が話題となった。(C)Getty Images

ブラウン(左)は代表落選、テイタム(右)は五輪2試合で出番なしと、オフに王者セルティックスが誇る2枚看板の“不遇ぶり”が話題となった。(C)Getty Images

 今夏のパリ五輪でバスケットボール男子アメリカ代表(FIBAランキング1位)は金メダルを獲得し、大会5連覇を果たした。

 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)がチームを牽引した一方、昨季NBA王者のボストン・セルティックスのエース、ジェイソン・テイタムは出番が与えられない試合もあり、“不遇ぶり”が話題を呼んだ。

 元NBA選手のチャールズ・バークレーも、「プレーすべきではない理由が存在しない」と主張している。

 アメリカはグループリーグでセルビア(110-84)、南スーダン(103-86)を下して早々に決勝トーナメント進出を決めると、プエルトリコも104-83で破って3連勝を飾る。さらに、準々決勝のブラジル戦は122-87と快勝。セルビアとの再戦となった準決勝は最大17点のビハインドを背負うもカリーがゲームハイの36点を叩き出して逆転勝利を飾り、開催国フランスとの決勝戦も98-87で制して金メダルを獲得した。

 チームの一体感が目を引いたなか、前回の東京五輪でチーム2位の平均15.2点に3.3リバウンド、1.2アシスト、1.2ブロック、3ポイント成功率44.7%をマークしたテイタムは今大会、6試合中4試合(うち先発3試合)の起用で平均17.7分、5.3点、5.3リバウンド、1.5アシスト、フィールドゴール成功率38.1%、3ポイント成功はゼロに終わった。
 
 直近3年間はいずれもオールNBA1stチーム入りし、昨季はリーグ優勝を経験。今夏にはセルティックスと5年3億1400万ドルのスーパーMAX契約を結んでいただけに、グループリーグ初戦と準決勝のセルビア戦でいずれも出番なしに終わったことは大きな反響を呼んだ。

 セルティックスの共同オーナーであるウィク・グラウスベック氏はラジオ番組『The Greg Hill Show』で、「完全に謎だ。ジェイソンは称賛、そしてプレータイム以外の何物にも値しない。我々を優勝に導いたのに、オリンピックチームに貢献できないのは不可解と言うしかない」と、アメリカ代表を率いたスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の起用法に不満を漏らした。

 セルティックスのレジェンドであるボブ・クージーも、『ボストン・グローブ』紙のインタビューで、「これはただの冷遇ではない。彼にとって世界中で恥をかくような出来事だ。誰もが『彼に何か問題があるのでは?』と勘ぐってしまうだろう。

 カーが先週、(セルビア戦で)彼を起用しなかった時、負ける危険はなかった。今回(準決勝セルビア戦)は17点差をつけられ、負ける恐れがあった。それなのにテイタムをベンチに座らせたままにした。カーはセルティックスに対して何かしらの偏見を持っているに違いない」と厳しく指摘していた。
 
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