現地10月8日、毎年恒例のNBA全30チームのゼネラルマネージャー(GM)たちのアンケート結果「GMサーベイ」が『NBA.com』に公開された。
50もの質問のうち、「将来ベストなヘッドコーチ(HC)になる現役選手は?」という問いでは、サンアントニオ・スパーズのクリス・ポールが30%の得票率でトップに立った。
2位以下は、ギャレット・テンプル(トロント・ラプターズ/20%)、マイク・コンリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ/13%)と続き、TJ・マッコネル(インディアナ・ペイサーズ)とフレッド・ヴァンブリート(ヒューストン・ロケッツ)がそれぞれ7%で4位タイにランクインしている。
トップ5入りは逃したものの、この部門で票を得た1人が、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの最年長選手カイル・ラウリーだ。
2006年のドラフト1巡目24位指名でNBAキャリアをスタートさせた38歳は、今季で19年目。メンフィス・グリズリーズ、ヒューストン・ロケッツを経て、2012年に加入したラプターズではオールスターの常連、さらにはオールNBAチームに選出されるスターへと飛躍を遂げ、2019年の球団初優勝に大きく貢献した。
その後マイアミ・ヒートでも2シーズン半をプレーし、昨季途中にホームタウンのペンシルベニア州フィラデルフィアに本拠地を置くシクサーズへ加入。ラプターズ時代に苦楽をともにしたニック・ナースHC(ヘッドコーチ)と再会し、2度目のチャンピオンシップ獲得を目指して今季へ臨む。
ラウリーがNBAで有能なHCになれるかという問いについて、ナースHCも太鼓判を押している。地元メディア『The Philadelphia Inquirer』が、9日のチーム練習後の指揮官のコメントを報じている。
「彼ならほぼ確実になれるさ。彼は優れたコーチになれる要素をいくつも備えていると思う。ものすごくゲームを愛しているし、ゲームをよく学んでいる。(選手として)それを知り尽くしているし、何よりとんでもないタフネスレベルの持ち主だからね」
ラウリーは身長183cmと上背こそないが、ビッグマンにも押し負けないパワーとアグレッシブなプレーが持ち味で、それらを支える強靭なメンタルをベースにNBAの世界を生き抜いてきた。
ここ数年は毎年のようにケガに悩まされていることは否めないが、鍛え上げた身体を武器にテイクチャージやオフェンシブ・リバウンド、ルーズボールなど球際の争いに強く、リーダーシップの面でもチームに貢献している。
今季のシクサーズはエースガードのタイリース・マキシーに新加入のポール・ジョージ、控えにもエリック・ゴードンやレジー・ジャクソン、ルーキーのジャレッド・マケインら層が厚いため、ラウリーのプレータイムは限定されるかもしれない。
それでも、恩師も認める“将来の指揮官候補”は、23日のミルウォーキー・バックス戦で幕を開ける新シーズンも、コートの内外でチームの成功を手助けすることだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
50もの質問のうち、「将来ベストなヘッドコーチ(HC)になる現役選手は?」という問いでは、サンアントニオ・スパーズのクリス・ポールが30%の得票率でトップに立った。
2位以下は、ギャレット・テンプル(トロント・ラプターズ/20%)、マイク・コンリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ/13%)と続き、TJ・マッコネル(インディアナ・ペイサーズ)とフレッド・ヴァンブリート(ヒューストン・ロケッツ)がそれぞれ7%で4位タイにランクインしている。
トップ5入りは逃したものの、この部門で票を得た1人が、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの最年長選手カイル・ラウリーだ。
2006年のドラフト1巡目24位指名でNBAキャリアをスタートさせた38歳は、今季で19年目。メンフィス・グリズリーズ、ヒューストン・ロケッツを経て、2012年に加入したラプターズではオールスターの常連、さらにはオールNBAチームに選出されるスターへと飛躍を遂げ、2019年の球団初優勝に大きく貢献した。
その後マイアミ・ヒートでも2シーズン半をプレーし、昨季途中にホームタウンのペンシルベニア州フィラデルフィアに本拠地を置くシクサーズへ加入。ラプターズ時代に苦楽をともにしたニック・ナースHC(ヘッドコーチ)と再会し、2度目のチャンピオンシップ獲得を目指して今季へ臨む。
ラウリーがNBAで有能なHCになれるかという問いについて、ナースHCも太鼓判を押している。地元メディア『The Philadelphia Inquirer』が、9日のチーム練習後の指揮官のコメントを報じている。
「彼ならほぼ確実になれるさ。彼は優れたコーチになれる要素をいくつも備えていると思う。ものすごくゲームを愛しているし、ゲームをよく学んでいる。(選手として)それを知り尽くしているし、何よりとんでもないタフネスレベルの持ち主だからね」
ラウリーは身長183cmと上背こそないが、ビッグマンにも押し負けないパワーとアグレッシブなプレーが持ち味で、それらを支える強靭なメンタルをベースにNBAの世界を生き抜いてきた。
ここ数年は毎年のようにケガに悩まされていることは否めないが、鍛え上げた身体を武器にテイクチャージやオフェンシブ・リバウンド、ルーズボールなど球際の争いに強く、リーダーシップの面でもチームに貢献している。
今季のシクサーズはエースガードのタイリース・マキシーに新加入のポール・ジョージ、控えにもエリック・ゴードンやレジー・ジャクソン、ルーキーのジャレッド・マケインら層が厚いため、ラウリーのプレータイムは限定されるかもしれない。
それでも、恩師も認める“将来の指揮官候補”は、23日のミルウォーキー・バックス戦で幕を開ける新シーズンも、コートの内外でチームの成功を手助けすることだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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