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NBA

「もうダンクしようとは思っていない」。グリズリーズのモラントが超人的ダンクの“封印”を示唆「2点は2点。それでいいのさ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.06

代名詞でもあった圧倒的な跳躍から繰り出すダンクの“封印”を明かしたモラント。(C)Getty Images

代名詞でもあった圧倒的な跳躍から繰り出すダンクの“封印”を明かしたモラント。(C)Getty Images

 現地時間12月3日(日本時間4日、日付は以下同)、メンフィス・グリズリーズは敵地アメリカン・エアラインズ・センターでダラス・マーベリックスと対戦。第3クォーターに38-22と爆発し、13点リードで最終クォーターを迎えたが、終盤に逆転を許し116-121で競り負けた。

 これでチームは「エミレーツNBAカップ」(旧インシーズン・トーナメント)のウエスタン・カンファレンス・グループCで1勝3敗(得失点差-11)となり、グループラウンド敗退が決まるとともに、11月20日から続いていた連勝も6でストップした。

 昨季はケガ人続出の影響でウエスト13位の27勝55敗(勝率32.9%)に終わったグリズリーズ。今季も22試合を終えた時点でフル出場は5人のみ、ジャ・モラントとマーカス・スマートが10試合、デズモンド・ベインが7試合の欠場を余儀なくされている。

 そうしたなか、エースのモラントはケガのリスクを避けるため、今季は代名詞のダンクを封印しようと考えているようだ。

 身長188cm・体重79kgとNBAでは小柄で細身のモラントだが、これまで超人的な身体能力を武器に活躍を続けてきた。会場の雰囲気を一変させる強烈なダンクを何度も決めるなど、リーグでも指折りの“ゲームタイムダンカー”として知られる。
 
 ところが、今季のダンク数はわずか4本。マブズ戦の第2クォーターにはスティールからダンクを決めたものの、会場からはブーイングが起こった。これは速攻の場面で派手な一発が期待されたにもかかわらず、モラントが“ノーマル”のボースハンドダンクで締めくくったことに対するものだった。

 試合後、モラントは「もうダンクしようとは思っていない。俺が嘘をついていると思うだろうけど、いたって真剣だ」と語った。

 キャリア6年目を迎えたモラントは、これまでヒザや足首、太もも、手首、肩など身体中のいたる箇所にケガを負い、70試合以上出場したシーズンは皆無。今季も空中でボールを掴もうとした際に相手選手と接触し、股関節後方の亜脱臼、さらには骨盤の歪みも生じたことで11月に8試合連続の欠場を強いられた。

 キャリアを通じて何度もケガに苦しめられてきたことを踏まえて、モラントはこのように続けた。

「空中で相手にやられて、(ファウルが)コールされないこともある。ファウルと判定されることもあるけど、試合後に痛むことがある。今の俺はプレーすることを選んでいるんだ。2点は2点。それでいいのさ」
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