現地時間12月10日(日本時間11日、日付は以下同)にミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムで行なわれたミルウォーキー・バックスとオーランド・マジックの「エミレーツNBAカップ」の準々決勝。第4クォーター終盤にデイミアン・リラードのお家芸である“デイム・タイム”が開演した。
試合残り1分13秒に103-106と3点差をつけられたバックスだったが、直後にリラードがウェンデル・カーターJr.越しに同点の3ポイントを叩き込むと、1点を追う残り32.6秒にはゴール下でダンクを決めて逆転。さらに9.1秒にはフリースロー2本を着実に決め、チームを114-109の逆転勝利に導いた。
この試合のリラードは38分44秒コートに立ち、28得点、9アシスト、2バウンド、1スティールをマーク。チーム最多得点はヤニス・アデトクンボ(37得点)に譲ったものの、第4クォーターだけで15得点と圧巻の勝負強さを見せつけた。
これによってバックスはNBAカップで2年連続の準決勝進出が決定。試合後にリラードは昨年の大会で得た経験を踏まえ、地元メディア『Fanduel Sports Wisconsin』へこう口にしていた。
「昨年の俺たちは(ラスベガスで開催された準決勝で)最高の経験を積んだわけじゃない。それは俺たち全員が考えていたことなんだ。今の俺たちは昨年スタートさせたことにケリをつけようとしている」
前回大会でチームはグループステージを4戦全勝で突破し、準々決勝でもニューヨーク・ニックスを146-122で撃破。しかし、インディアナ・ペイサーズとの準決勝でタイリース・ハリバートンに27得点、15アシストの活躍を許し、119-128で敗れていた。
現在イースタン・カンファレンス6位のバックス(13勝11敗/勝率54.2%)が準決勝で対峙するのは、11日に行なわれるアトランタ・ホークスとニックスの勝者。現在ホークスはイースト7位の13勝12敗(勝率52.0%)、ニックスが同4位の15勝9敗(勝率62.5%)につけている。
ホークスは過去7戦で6勝、ニックスは12月に入って4勝1敗と調子は上向きで、どちらが勝ち上がってもタフな戦いが予想されるが、リラードは14日にラスベガスで開催される準決勝に向けて自信を覗かせていた。
「昨年の俺たちは、(決勝へ進むと)期待されていたと思う。今年はちょっと逆境に立たされてきた。シーズン序盤に苦しんだからね。でも今の自分たちは着実に動き出している。この大会のために戦い抜いた。去年とは一味違うよ」
なお、今夏にバックスに加入したトーリアン・プリンスは、昨季ロサンゼルス・レイカーズの主力としてNBAカップの初代王者に輝いている。一発勝負の短期決戦ではこの男の経験もプラスに働くかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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試合残り1分13秒に103-106と3点差をつけられたバックスだったが、直後にリラードがウェンデル・カーターJr.越しに同点の3ポイントを叩き込むと、1点を追う残り32.6秒にはゴール下でダンクを決めて逆転。さらに9.1秒にはフリースロー2本を着実に決め、チームを114-109の逆転勝利に導いた。
この試合のリラードは38分44秒コートに立ち、28得点、9アシスト、2バウンド、1スティールをマーク。チーム最多得点はヤニス・アデトクンボ(37得点)に譲ったものの、第4クォーターだけで15得点と圧巻の勝負強さを見せつけた。
これによってバックスはNBAカップで2年連続の準決勝進出が決定。試合後にリラードは昨年の大会で得た経験を踏まえ、地元メディア『Fanduel Sports Wisconsin』へこう口にしていた。
「昨年の俺たちは(ラスベガスで開催された準決勝で)最高の経験を積んだわけじゃない。それは俺たち全員が考えていたことなんだ。今の俺たちは昨年スタートさせたことにケリをつけようとしている」
前回大会でチームはグループステージを4戦全勝で突破し、準々決勝でもニューヨーク・ニックスを146-122で撃破。しかし、インディアナ・ペイサーズとの準決勝でタイリース・ハリバートンに27得点、15アシストの活躍を許し、119-128で敗れていた。
現在イースタン・カンファレンス6位のバックス(13勝11敗/勝率54.2%)が準決勝で対峙するのは、11日に行なわれるアトランタ・ホークスとニックスの勝者。現在ホークスはイースト7位の13勝12敗(勝率52.0%)、ニックスが同4位の15勝9敗(勝率62.5%)につけている。
ホークスは過去7戦で6勝、ニックスは12月に入って4勝1敗と調子は上向きで、どちらが勝ち上がってもタフな戦いが予想されるが、リラードは14日にラスベガスで開催される準決勝に向けて自信を覗かせていた。
「昨年の俺たちは、(決勝へ進むと)期待されていたと思う。今年はちょっと逆境に立たされてきた。シーズン序盤に苦しんだからね。でも今の自分たちは着実に動き出している。この大会のために戦い抜いた。去年とは一味違うよ」
なお、今夏にバックスに加入したトーリアン・プリンスは、昨季ロサンゼルス・レイカーズの主力としてNBAカップの初代王者に輝いている。一発勝負の短期決戦ではこの男の経験もプラスに働くかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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