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NBA

エンビードは第2の“ガラスの天才”になってしまうのか?「何かを成し遂げるのは無理だ」と元選手が言及<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.12.13

2シーズン前にはMVPも獲得したエンビードだが、ヒザのケガに悩まされ続けている。(C)Getty Images

2シーズン前にはMVPも獲得したエンビードだが、ヒザのケガに悩まされ続けている。(C)Getty Images

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードは現在のNBAを代表するトップセンターの1人だ。しかし、今季はヒザのケガにより満足にプレーできず、矢面に立っている。元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、同じように故障に悩まされた“ガラスの天才”を引き合いに出した。

 2014年のドラフト1巡目3位でシクサーズに指名されたエンビードは、最初の2シーズンは右足のケガで全休。2016年にようやくデビューを飾ると、翌17-18シーズンから7年連続で平均20点、10リバウンド以上を記録し、オールスターにも連続選出された。21-22シーズンには平均30.6点で米国外出身選手として史上初の得点王に輝き、シクサーズの選手としても、2004-05シーズンのアレン・アイバーソン(30.7点)以来のタイトル獲得者となった。

 2022-23シーズンも平均33.1点で2年連続の得点王、オールNBA1stチーム選出、自身初のシーズンMVP受賞も果たした。しかし、昨季はオールスター前まで平均35.3点、11.3リバウンド、5.7アシストをマークするも、左ヒザの半月板を負傷して手術を受けるなど、個人賞受賞の条件である65試合出場を満たせず。39試合の出場(平均34.7点、11.0リバウンド、5.6アシスト、1.18スティール、1.69ブロック)にとどまった。

 完全復活を期した今季もヒザのケガと地元記者とのトラブルによる出場停止で開幕から9試合を欠場。10試合目でようやくコートに立つも、左ヒザの腫れによる再離脱もあって、わずか5試合の出場(17試合欠場)にとどまっている。
 
 成績も平均22.0点、8.4リバウンド(ともにキャリアワースト2位ペース)、フィールドゴール成功率40.7%、3ポイント成功率13.0%(ともにキャリアワーストペース)と低調で、自身が出場した試合も1勝4敗と振るわない。

 元NBA選手のアリナスは、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、エンビードのヒザはもうフルシーズンを戦える状態ではないとの見解を示した。

「彼の動きを見たが、現実として彼のヒザはもう終わっている。ヒザの軟骨がなくなり、ブレーキパッドをつけずにプレーしているような選手だ。炎症を起こしているのだから、時間は限られている。正直、何かを成し遂げるのは無理だ。若いブランドン・ロイのようだね」

 アリナスが例に挙げたのは、天才と呼ばれながら両ヒザのケガに悩まされ、実働6シーズンでNBAの舞台を去ったロイ(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)だった。エンビードはまだ30歳だが、40歳目前のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)よりも肉体で劣るとアリナスは言う。

「自分の偉大さを見せつけたくても、毎晩アップダウンできないし、彼は82試合もプレーできない。もう60試合もプレーできないだろう。レブロンなんて39歳なのにね。エンビードの身体はレブロンよりも年老いている。できることは少ないし、時間もない。休んで、戻ってきても、5試合後にはまた炎症だ」

『Gil's Arena』の視聴者によるアンケートでは、73%が「シクサーズはエンビードをトレードに出すべき」との結果となったが、エンビードにはどのような未来が待ち受けているのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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