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NBA

【コビー・ブライアント追悼企画】驚異の81得点ゲーム、伝説となった現役最終戦――記憶に刻まれる名勝負・後編

ダンクシュート編集部

2020.01.29

06年1月22日、コビーはNBA史上2位となる81得点を叩き出した。(C)Getty Images

06年1月22日、コビーはNBA史上2位となる81得点を叩き出した。(C)Getty Images

 1月26日(日本時間27日、日付は以下同)、ヘリコプターの墜落事故により41歳の若さで命を落としたコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)。彼がNBAに与えた影響、そしてもたらした功績は計り知れないほど大きく、バスケットボール界の偉大なるレジェンドを失った悲しみは世界中を覆っている。

 20シーズンに及ぶ現役生活で、コビーは数々のハイライトを生み出してきた。そのスーパースターへの追悼の意を込めて、彼のキャリアのなかから珠玉の名勝負を紹介。後編では驚異のハイスコアリングゲームから、伝説となった現役最終戦までを振り返る。“ブラック・マンバ”のこれまでの軌跡を振り返りつつ、天国へと旅立ったコビーへ思いを馳せてほしい。
 
■62得点の大爆発でマブズを返り討ち
2005年12月20日 ダラス・マーベリックス戦

 ダラスで行なわれた8日前の対戦でコビーに43得点を許し、106-109で敗北を喫していたマブズ。そのリベンジを果たすべく、エイブリー・ジョンソン・ヘッドコーチ(HC)はジョシュ・ハワード、マーキス・ダニエルズ、エイドリアン・グリフィンといった守備に秀でた選手を次々とぶつけ、コビーのリズムを崩そうと試みる。それでもリーグ屈指の点取り屋は、序盤からリバースレイアップや3ポイントラインから1m近く離れた位置からのロングシュートなど、マッチアップに関係なくゴールを量産し、前半だけで32得点を叩き出す。後半に入っても勢いは衰えず、第3クォーター終了時にスコアボードに表示されたのは、マブズのチーム全体の点数(61)を1人で上回る大量62得点。圧巻のプレーで返り討ちにしてみせた。

■歴代2位となる1試合81得点をマーク
2006年1月22日 トロント・ラプターズ戦

 この日のコビーはティップオフから快調に点を積み上げ、前半だけで26得点を奪取。しかしエースの奮闘も虚しく、レイカーズはラプターズに14点のリードを奪われる。チームを勝利に導くため、強い意志で後半に臨んだコビーは、ジャンプシュート、フェイダウェイと多彩なショットで得点を重ね、第3クォーター序盤にこの試合51得点目となるダンクを叩き込み、チームも逆転に成功する。第4クォーターに入っても勢いは衰えず、残り5分に3ポイントを沈め70得点。さらに残り43秒にフリースローを決め、歴代2位となる81得点に到達。NBA史に残るパフォーマンスでチームを勝利に導いたのだ。シカゴ・ブルズ時代にマイケル・ジョーダンを指導したフィル・ジャクソンHCも「今夜のコビーは、マイケルのどんな試合よりも凄かった」と感嘆するしかなかった。
 
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