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NBA

王者ナゲッツに屈したレイカーズの問題点とは?「自己認識の問題」と最終戦ラスト4分の攻防を元選手が指摘<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.05.03

王者ナゲッツに完敗を喫したレイカーズ。終盤の攻防に差が出たとアリナスは指摘した。(C)Getty Images

王者ナゲッツに完敗を喫したレイカーズ。終盤の攻防に差が出たとアリナスは指摘した。(C)Getty Images

 プレーオフ1回戦でデンバー・ナゲッツに1勝4敗で敗れ、今シーズンを終えたロサンゼルス・レイカーズ。レブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビスの2枚看板を擁しながら昨季王者に屈した要因を、元NBA選手のギルバート・アリナスが指摘している。

 レイカーズは今季、レギュラーシーズン47勝35敗でプレーイン・トーナメントに進み、ニューオリンズ・ペリカンズを110-106で下してウエストの第7シードを獲得。プレーオフ1回戦で昨季王者のナゲッツ(57勝25敗)と対戦することになった。

 しかし、シリーズ3連敗と瞬く間に崖っぷちに立たされる。ホームで迎えた第4戦でレブロンが30得点、アンソニー・デイビスが25得点、23リバウンドをあげて119-108と勝利し、スウィープ負けこそ逃れたが、アウェーの第5戦を接戦の末に106-108で落とし、敗退が決まった。

 アリナスは自身のポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、ナゲッツとレイカーズの違い、明暗を分けたポイントに関して見解を述べている。

「自己認識の問題だ。ナゲッツはオールドスクールなバスケットボールをしている。(第5戦の)ラスト4分間でシュートを打ったのは2人だけだ。ヨキッチとマレー。それだけだ(マレーが7得点、ヨキッチが4得点をマーク)。ほかの選手たちは皆おとりだった」
 
 アリナス曰く、ナゲッツはチームのベストプレーヤーが誰なのかを理解し、マレーとヨキッチの存在を最大限に生かしたという。実際、レイカーズに引導を渡した第5戦、106-106で迎えた残り4秒でマレーが沈めた決勝弾も、ヨキッチとのピック&ロールからのジャンパーだった。それに対し、レイカーズには頼りになる明確な選択肢がなかったと、アリナスは指摘する。

「ナゲッツが殿堂入りするであろう選手たちがボールを持っているのに対し、レイカーズがラスト4~5分でゲームを落とし続けるのは、殿堂入りする選手以外がシュートを打っているからだ。レブロンやAD(デイビス)以外の全員がシュートを打っている(第5戦のラスト4分以降はオースティン・リーブスが5得点、レブロンがフリースローを含む4得点、ディアンジェロ・ラッセルが2得点)」

 アリナスの主張を受け、ナゲッツのOBでもあるケニョン・マーティンは、レイカーズの試合終盤の戦略ミスはダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)とレブロンの両方に責任があると語っている。

「レブロンはシュートを打たない。ADはボールを持たない。レブロンに責任があると思うのは彼がコートに立っているからだ。もし彼が第4クォーターにいない時間帯の問題なら、プレーをコールしなかったハムの責任だ」

 ハムHCの解任の噂が飛び交い、レブロンは来季がプレーヤーオプションのため去就は不透明というレイカーズ。オフの動向は大きな注目を集めることになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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