現地6月9日に行なわれたミネソタ・ツインズ戦で先発登板した菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)は、4回まで無失点投球をするも5回に2ランを浴びた。結局5イニング、被安打4、与四球1、4奪三振、2失点で、勝ち負けはつかなかった。
【動画】これは打てない! 速球とスライダーのオーバーレイ
今シーズン序盤こそ好調だった31歳。地元カナダメディア『Jays Journal』は、「ユウセイ・キクチがオールスターの姿に戻ったと信じたブルージェイズファンは間違っていたのか?」と銘打った記事を1本配信した。
昨季3年3600万ドル(約50億円)で同球団に加入した菊池。昨年は球団の期待に応えられず8月途中に先発ローテーションから外され、中継ぎに回った。だがリリーフとしても不本意なシーズンで終わった。そんな彼に同メディアは、「単刀直入にキクチは昨シーズンが大不振に陥っていた。ブルージェイズのデビューシーズンは全てが上手くいかなかった」と振り返っている。
今季なんとか先発ローテーションを勝ち取った菊池は一転。「2023シーズン最初の5戦で防御率3.00、28奪三振、与四球6で、不調なのは1試合だけだった」と先発した4月の試合全てでは好投したのだ。そして「唯一の異変は、左打者に対して6発打たれたことだ」と同記事は課題を提示している。
だがその勢いは5月までもたなかった。6戦に登板するも2勝2敗、防御率は5.83を記録。これには「NPBでは3度のオールスターを経験していることからも、才能の高さを示しているが、あまりにも一貫性がない。優れた速球とスライダー、チェンジアップ、カーブを持つが、思いのほかコントロールに苦戦している」と、いまひとつの評価を下した。
さらに今季13戦に登板した菊池だが、2試合を除く11試合で、18発のホームランを許している。これには、「オールスターのような投球とメジャー最悪の投球をするピッチャーがいることを受け入れなければならない」と調子にムラがあることを指摘している。
それでも、メジャーの強打者を相手に6勝2敗、防御率4.34、64奪三振と粘る菊池。日本人左腕の今後に期待したいものだ。
構成●THE DIGEST編集部
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だがその勢いは5月までもたなかった。6戦に登板するも2勝2敗、防御率は5.83を記録。これには「NPBでは3度のオールスターを経験していることからも、才能の高さを示しているが、あまりにも一貫性がない。優れた速球とスライダー、チェンジアップ、カーブを持つが、思いのほかコントロールに苦戦している」と、いまひとつの評価を下した。
さらに今季13戦に登板した菊池だが、2試合を除く11試合で、18発のホームランを許している。これには、「オールスターのような投球とメジャー最悪の投球をするピッチャーがいることを受け入れなければならない」と調子にムラがあることを指摘している。
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