【動画】ド軍に6年ぶりの電撃復帰...スチュワートの“進化した剛腕”!
スチュワートは2014年のMLBドラフト6巡目(全体189位)でドジャースから指名され、16年にメジャーデビュー。19年のシーズン途中にトロント・ブルージェイズに移籍し、20年に再びドジャースとマイナー契約を結ぶ。しかし、21年5月にトミー・ジョン手術を受け、その後登板機会はなく、FAとなった。23年からはツインズでプレーしていた。
スチュワートは、ツインズで今季ここまで39試合に登板し、防御率2.38、2勝1敗、14ホールドという安定した成績を残している。
この補強に対し、米ロサンゼルスの地元紙『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者は自身のXで「元ドジャースのリリーバーであるスチュワートは、今も球団内で高く評価されており、ここ数年で速球にキレが戻ってきた。今季の防御率は2.38で、特に右打者には非常に強い。被打率.104、被OPS.327という好成績を残している」と評価した。
一方で、同記者は「とはいえ、この補強は、過去24時間に他のナ・リーグの有力チームが行なった派手なブルペン補強と比べると、やや地味な印象は否めない」と指摘した。
また、ドジャース専門ポッドキャスト番組『Honestly Dodgers』のジェイク氏は「本物のリリーバーだ!33歳ではあるものの、あと2年間のチームコントロール期間が残っていて、しかも安価。これはなかなかいい補強だ」と絶賛。さらにMLB公式サイトのソニア・チェン記者は、記事の中で「ドジャース在籍最終年と比べて、球速が平均91.5(約147キロ)から96.1マイル(約154キロ)と大幅に向上しており、右打者に対してはOPS.327と無類の強さを誇る」と伝えたうえで、次のように指摘した。
「スチュワートには懸念もある。過去2シーズンは腕の負傷に悩まされており、21年にはトミー・ジョン手術を受けている。健康を保ち、キャリア最高の状態を維持できるかどうかが、後半戦のドジャース投手陣の行方を左右しそうだ」
大物リリーバー獲得とはいかないまでも、実力のある投手がチームに戻ってきた。シーズン終盤に向けて、ドジャース投手陣を支える存在となるか注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部