クリーブランド・ガーディアンズのスティーブン・クワンが、地元ファンの愛情を一身に浴びた。
本拠地プログレッシブ・フィールドで行なわれた現地8月1日のミネソタ・ツインズ戦で、クワンが「1番・左翼」で出場。スタメン発表時、大型ビジョンでクワンの名前が映し出されると地元ファンの大声援がこだました
クワンは初回の第1打席で中前打を放ち、2番ダニエル・シュニーマンの二ゴロの間に2塁へ。続く3番ホセ・ラミレスの右前打で先制のホームを踏んだ。3回には守備で魅せた。2死二塁の場面で左前打を捕球すると、二塁走者を本塁で刺す好返球を見せたのだ。さらに、無死二塁で始まる延長10回、先頭打者で打席に入るとセーフティー気味のバントを成功させ、4番カイル・マンザードのサヨナラタイムリーを呼び込んだ。
米誌『Sports Illustrated』によると、勝利に貢献したクワンは観客からの拍手喝采について、「本当に特別な瞬間だった。この街も、この球団も大好き。みんなが私に与えてくれたものすべてに感謝している」と振り返った。
現地7月31日のトレード期限直前、クワンの去就が注目されていた。ロサンゼルス・ドジャース、トロント・ブルージェイズ、フィラデルフィア・フィリーズ、サンディエゴ・パドレス、シンシナティ・レッズなどが真剣な問い合わせをしていたという。
ガーディアンズのファンはトレード期限を迎える前からSNSでクワンの残留を一貫して主張し、地元スポーツラジオ番組には、クワンのトレード移籍を反対するファンからの電話が殺到。そして、ガーディアンズは他球団からのクワンへのオファーをすべて断った。
【動画】残留決定のクワン、ツインズ戦で好守に活躍!
トレード期限直前の出来事をクワンが試合後に明かしている。
『MLB.com』のティム・ステビンズ記者は、「トレード期限の7月31日18時(東部時間)の直前に、クワンの携帯電話が鳴り響いた。ガーディアンズの編成総責任者クリス・アントネッティからの電話だった」と報じた。
「トレード期限が数分後に迫っていた状況で、アントネッティからの着信。クワンがどんな気持ちになったのか容易に想像できる。クワンはその時をこう振り返った。“あれは期限の9分前くらいだった。何かが起こるのかと思って、心臓が止まりそうになった”」
クワン本人は、「(アントネッティは)そのタイミングの電話が、どんな重大なことは分かっていたと思う。電話の内容は、“安心してくれ。君に何か動きがあるわけではない。ただ、締め切り前に知らせておきたかった。なぜなら、時間が過ぎた後でもトレードが決まった連絡が入ることもあるから”って話だった」と振り返った。
「本当に大事にしてもらっていると思う。球団には感謝している」と語ったクワンは、「特別な経験だった。とにかくチームの勝利に貢献して、ポストシーズンを目指したい。プレーオフは何が起こるか分からないから、ポストシーズン出場が僕たちの使命だと思う」とガーディアンズでの活躍を、あらためて誓った。
打率.287、9本塁打、打点38。9試合連続安打中のクワンを擁するガーディアンズは、ア・リーグ中地区で首位デトロイト・タイガースにゲーム差8の2位。上位3チームがプレーオフに出場できるワイルドカード争いでは5位につけている。トレード期限で自慢のリードオフマンを手放さなかったガーディアンズは、25年にどのような成績を残すのか。
構成●THE DIGEST編集部
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本拠地プログレッシブ・フィールドで行なわれた現地8月1日のミネソタ・ツインズ戦で、クワンが「1番・左翼」で出場。スタメン発表時、大型ビジョンでクワンの名前が映し出されると地元ファンの大声援がこだました
クワンは初回の第1打席で中前打を放ち、2番ダニエル・シュニーマンの二ゴロの間に2塁へ。続く3番ホセ・ラミレスの右前打で先制のホームを踏んだ。3回には守備で魅せた。2死二塁の場面で左前打を捕球すると、二塁走者を本塁で刺す好返球を見せたのだ。さらに、無死二塁で始まる延長10回、先頭打者で打席に入るとセーフティー気味のバントを成功させ、4番カイル・マンザードのサヨナラタイムリーを呼び込んだ。
米誌『Sports Illustrated』によると、勝利に貢献したクワンは観客からの拍手喝采について、「本当に特別な瞬間だった。この街も、この球団も大好き。みんなが私に与えてくれたものすべてに感謝している」と振り返った。
現地7月31日のトレード期限直前、クワンの去就が注目されていた。ロサンゼルス・ドジャース、トロント・ブルージェイズ、フィラデルフィア・フィリーズ、サンディエゴ・パドレス、シンシナティ・レッズなどが真剣な問い合わせをしていたという。
ガーディアンズのファンはトレード期限を迎える前からSNSでクワンの残留を一貫して主張し、地元スポーツラジオ番組には、クワンのトレード移籍を反対するファンからの電話が殺到。そして、ガーディアンズは他球団からのクワンへのオファーをすべて断った。
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トレード期限直前の出来事をクワンが試合後に明かしている。
『MLB.com』のティム・ステビンズ記者は、「トレード期限の7月31日18時(東部時間)の直前に、クワンの携帯電話が鳴り響いた。ガーディアンズの編成総責任者クリス・アントネッティからの電話だった」と報じた。
「トレード期限が数分後に迫っていた状況で、アントネッティからの着信。クワンがどんな気持ちになったのか容易に想像できる。クワンはその時をこう振り返った。“あれは期限の9分前くらいだった。何かが起こるのかと思って、心臓が止まりそうになった”」
クワン本人は、「(アントネッティは)そのタイミングの電話が、どんな重大なことは分かっていたと思う。電話の内容は、“安心してくれ。君に何か動きがあるわけではない。ただ、締め切り前に知らせておきたかった。なぜなら、時間が過ぎた後でもトレードが決まった連絡が入ることもあるから”って話だった」と振り返った。
「本当に大事にしてもらっていると思う。球団には感謝している」と語ったクワンは、「特別な経験だった。とにかくチームの勝利に貢献して、ポストシーズンを目指したい。プレーオフは何が起こるか分からないから、ポストシーズン出場が僕たちの使命だと思う」とガーディアンズでの活躍を、あらためて誓った。
打率.287、9本塁打、打点38。9試合連続安打中のクワンを擁するガーディアンズは、ア・リーグ中地区で首位デトロイト・タイガースにゲーム差8の2位。上位3チームがプレーオフに出場できるワイルドカード争いでは5位につけている。トレード期限で自慢のリードオフマンを手放さなかったガーディアンズは、25年にどのような成績を残すのか。
構成●THE DIGEST編集部
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