ロサンゼルス・エンジェルスのトレード期限の動きが、米記者や地元メディアに酷評されている。
エンジェルスはワシントン・ナショナルズとのトレードで救援投手のルイス・ガルシアとアンドリュー・チェフィンを獲得し、26歳のジェイク・イーダー投手と23歳のサム・ブラウン一塁手を放出。また、18歳の外野手との交換でニューヨーク・ヤンキースから25歳のオズワルド・ペラーザ内野手を迎えた。
3人の新戦力を獲得したエンジェルスは、トレード移籍の可能性が盛んに報じられていた先発投手のタイラー・アンダーソン、守護神ケンリー・ジャンセン、テイラー・ウォード外野手らを引き続き保有する決断を下している。
このようなエンジェルスのトレード期限の動きに、米メディア『The Athletic』のジム・ボウデン記者は、2件のトレードしか行なわなかったとして「D判定」とした。「売り手ではなく、買い手を選んだのは驚きだ。38歳のガルシア、35歳のチェフィンと、2人のベテラン救援を獲得してブルペンの層を厚くしたが、将来を考えた動きがなかった。残念だ」と理由を記している。
エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』も、「不可解なトレード期限」とフロントの決断に疑問を呈した。
現地8月1日時点でエンジェルスはア・リーグ西地区4位。「2人のベテラン投手と、1人のベンチプレーヤーを獲得した球団は、健全な状態を維持して団結し、生き残れると確信している。しかし、エンジェルスはこの先、競争力を維持できない前例がある。過去10年の8月の通算成績は116勝164敗。勝率は.414だ。オーナーのアート・モレノとペリー・ミナシアンGMは“今年は違う”と思っているようだが、エンジェルスはエンジェルス。この10年間、8月に勝てないのはファンはよく知っている」と厳しく指摘した。
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さらに同じア・リーグ西地区の他球団に言及。「テキサス・レンジャーズはアリゾナ・ダイアモンドバックスからメリル・ケリーを獲得して先発ローテーションをさらに強力なものにしたし、地区首位のヒューストン・アストロズはカルロス・コレアを復帰させた。そしてシアトル・マリナーズはトレード期限で獲得可能な最高の選手エウヘニオ・スアレスを獲得した」と伝えている。
続けて「エンジェルスが少し強くなったとすれば、他球団は大幅にパワーアップした。アスレティックスにしてもメイソン・ミラーやJP・シアーズらを放出し、全米屈指と称される18歳の有望遊撃手を迎えて将来に向けた布石を打った。エンジェルスは将来性でも後れを取っている」と、絶望的な状況を整理した。
「エンジェルスが予想を覆してプレーオフに進出する可能性はゼロではないが、正直に言えば、またしても負けシーズンになりつつある。今年のトレード期限は失敗だ。オーナーとGMは今後、大きな決断に迫られるだろう。つまり“リセット”する時期が来ているかもしれない」
本気で勝利を目指す大きな補強をするわけでもなければ、有望な若手を戦略的に集める動きも皆無。チームビジョンが一向に見えてこない状況では、地元メディアの嘆きは今後も続きそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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3人の新戦力を獲得したエンジェルスは、トレード移籍の可能性が盛んに報じられていた先発投手のタイラー・アンダーソン、守護神ケンリー・ジャンセン、テイラー・ウォード外野手らを引き続き保有する決断を下している。
このようなエンジェルスのトレード期限の動きに、米メディア『The Athletic』のジム・ボウデン記者は、2件のトレードしか行なわなかったとして「D判定」とした。「売り手ではなく、買い手を選んだのは驚きだ。38歳のガルシア、35歳のチェフィンと、2人のベテラン救援を獲得してブルペンの層を厚くしたが、将来を考えた動きがなかった。残念だ」と理由を記している。
エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』も、「不可解なトレード期限」とフロントの決断に疑問を呈した。
現地8月1日時点でエンジェルスはア・リーグ西地区4位。「2人のベテラン投手と、1人のベンチプレーヤーを獲得した球団は、健全な状態を維持して団結し、生き残れると確信している。しかし、エンジェルスはこの先、競争力を維持できない前例がある。過去10年の8月の通算成績は116勝164敗。勝率は.414だ。オーナーのアート・モレノとペリー・ミナシアンGMは“今年は違う”と思っているようだが、エンジェルスはエンジェルス。この10年間、8月に勝てないのはファンはよく知っている」と厳しく指摘した。
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続けて「エンジェルスが少し強くなったとすれば、他球団は大幅にパワーアップした。アスレティックスにしてもメイソン・ミラーやJP・シアーズらを放出し、全米屈指と称される18歳の有望遊撃手を迎えて将来に向けた布石を打った。エンジェルスは将来性でも後れを取っている」と、絶望的な状況を整理した。
「エンジェルスが予想を覆してプレーオフに進出する可能性はゼロではないが、正直に言えば、またしても負けシーズンになりつつある。今年のトレード期限は失敗だ。オーナーとGMは今後、大きな決断に迫られるだろう。つまり“リセット”する時期が来ているかもしれない」
本気で勝利を目指す大きな補強をするわけでもなければ、有望な若手を戦略的に集める動きも皆無。チームビジョンが一向に見えてこない状況では、地元メディアの嘆きは今後も続きそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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