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高校野球

【甲子園を沸かせた好選手│8日目】プロ注目の豪腕・石垣元気は大会最速タイの155キロを計測!神村学園の早瀬・今岡も存在感

THE DIGEST編集部

2025.08.13

大会最注目の剛腕・石垣はビハインドの場面でリリーフ登板。チームは敗れたが、たった2イニングで強烈な存在感を見せた。写真:THE DIGEST写真部

大会最注目の剛腕・石垣はビハインドの場面でリリーフ登板。チームは敗れたが、たった2イニングで強烈な存在感を見せた。写真:THE DIGEST写真部

 49の代表校がすべて登場した大会第8日。今大会最大の注目選手が登場した。健大高崎のエースである石垣元気(3年・投手)だ。

 群馬大会と同様にリリーフでの起用となり、マウンドに上がったのは3点ビハインドの7回裏から。チームは反撃及ばずそのまま敗れたが、石垣は2イニングを無失点に抑え、その実力を十分に示す結果となった。

 圧巻だったのはやはりストレートの出力の高さだ。最速は夏の甲子園歴代トップに並ぶ155キロ。さらに投じたストレート17球のうち14球が150キロ以上であり、その平均球速は151.6キロに達した。この数字は高校野球界の歴史でも屈指と言えるだろう。

 横に鋭く滑るカットボール、楽さとブレーキ十分のフォークも一級品で、与えた四死球も0とコントロールも安定している。高校生が相手の短いイニングであれば失点する可能性は極めて低いだろう。残念ながらチームは敗れて早々に甲子園を去ることになったが、9月に行われるU-18ワールドカップの代表メンバーに選ばれることも十分予想されるだけに、国際大会での快投にも期待だ。

 ドラフト候補という意味で、今大会の3年生投手では石垣に次ぐ存在になりそうなのが第3試合に登場した神村学園の早瀬朔だ。鹿児島大会ではもうひとつだったが、この日は立ち上がりから145キロを超えるストレートを連発(最速は148キロ)。最終的には自らの暴投で奪われた1点が決勝点となって0対1で敗れたものの、7回を投げて1失点としっかり試合を作ってみせた。
 
 185㎝、78㎏とまだ細身ながら、昨年と比べても明らかにフォームの躍動感がアップ。長いリーチを生かした豪快な腕の振りは目を見張るものがある。130キロ前後で鋭く変化するスライダーも持ち味だ。

 今日の試合では全体的にリズムが単調で、甘く入ったボールを捉えられて10安打を喫したものの、四死球は0。制球力があり、走者を背負っても粘れるところを見せたのもプラス要因だ。プロが好むタイプの大型右腕だけに、高校からプロ入りの可能性も高いだろう。

 神村学園では今岡拓夢(3年・遊撃手)も注目選手だったが、4打数ノーヒットと悔しい結果に終わった。それでも9回の第4打席にはあと少しでホームランという特大のレフトフライを放ち、長打力の片鱗は見せている。貴重な右打ちの強打者タイプの内野手だけに、獲得を検討する球団も多くなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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