現地8月13日、MLB通算703本塁打を放ったアルバート・プホルス氏がMLB専門局『MLB Network』に出演した。番組内で同氏はロサンゼルス・エンジェルス時代にチームメイトだった大谷翔平(現ロサンゼルス・ドジャース)と過ごしたエピソードを告白。メジャーを代表するホームラン打者へと覚醒した秘話を明かした。
プホルス氏は初めて大谷と過ごした春季キャンプでの出来事について回想。「最初の2、3週間、彼(大谷)は私の後ろをついて回ってきたけど、一度も質問をしてこなかったんだ。だけどある日、彼の方から打撃ケージに入ってきて『なぜティップトゥ(前足を上げない打ち方)をするの?』と尋ねてきたんだ」と振り返った。
同氏にとってティップトゥは、2ストライクに追い込まれると出てしまう“癖”のようなものだった。そのため、「練習しているわけではなく、自然とそうなるんだ」と大谷に伝えた。すると、大谷もそれまでのレッグキック(前足を上げる打法)からティップトゥに打撃フォームを改良し始めたという。
プホルス氏曰く、ホームランを打つのにボールを引っ張る必要はないと大谷は理解。それから、ボールを引きつけてレフト、センター、ライトへと来た球を広角的に打つ術を身につけた。かつトレーニングで肉体がひと回り大きくなると、NPB時代に通算48本塁打を放った持ち前のパワーが格段にアップ。2021年にはホームランが飛躍的に伸び、46本塁打とアーチを量産。23年から3シーズン連続40本をマークし、3年連続リーグ本塁打王のタイトルを狙える稀代のスラッガーへと成長を遂げた。
プホルス氏とのさり気ない会話から、飛躍のきっかけを掴んだ大谷。同氏は大谷の打撃向上について、「手柄を主張するつもりはない。すべての功績はアジャストした大谷にある」とコメント。球界を代表するメジャーリーガーに成長しても、いまだ進化を続ける偉才に向け、「この6、7年で彼が成し遂げた偉業は、本当に素晴らしい。言語の習得だけでなく、身体を強化し、MLBを学び、そして5、6日ごとにマウンドに上がる適応能力は、本当に特別だ」と二刀流として活躍する姿にも触れて称賛の言葉を送った。
大谷を史上最高の野球選手に成長させた“底なしの向上心”に、かつての師匠も感服しているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】師匠プホルス氏から学んだ“ティップトゥ”、大谷翔平が打球速度184キロの超速ホームラン!
プホルス氏は初めて大谷と過ごした春季キャンプでの出来事について回想。「最初の2、3週間、彼(大谷)は私の後ろをついて回ってきたけど、一度も質問をしてこなかったんだ。だけどある日、彼の方から打撃ケージに入ってきて『なぜティップトゥ(前足を上げない打ち方)をするの?』と尋ねてきたんだ」と振り返った。
同氏にとってティップトゥは、2ストライクに追い込まれると出てしまう“癖”のようなものだった。そのため、「練習しているわけではなく、自然とそうなるんだ」と大谷に伝えた。すると、大谷もそれまでのレッグキック(前足を上げる打法)からティップトゥに打撃フォームを改良し始めたという。
プホルス氏曰く、ホームランを打つのにボールを引っ張る必要はないと大谷は理解。それから、ボールを引きつけてレフト、センター、ライトへと来た球を広角的に打つ術を身につけた。かつトレーニングで肉体がひと回り大きくなると、NPB時代に通算48本塁打を放った持ち前のパワーが格段にアップ。2021年にはホームランが飛躍的に伸び、46本塁打とアーチを量産。23年から3シーズン連続40本をマークし、3年連続リーグ本塁打王のタイトルを狙える稀代のスラッガーへと成長を遂げた。
プホルス氏とのさり気ない会話から、飛躍のきっかけを掴んだ大谷。同氏は大谷の打撃向上について、「手柄を主張するつもりはない。すべての功績はアジャストした大谷にある」とコメント。球界を代表するメジャーリーガーに成長しても、いまだ進化を続ける偉才に向け、「この6、7年で彼が成し遂げた偉業は、本当に素晴らしい。言語の習得だけでなく、身体を強化し、MLBを学び、そして5、6日ごとにマウンドに上がる適応能力は、本当に特別だ」と二刀流として活躍する姿にも触れて称賛の言葉を送った。
大谷を史上最高の野球選手に成長させた“底なしの向上心”に、かつての師匠も感服しているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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