サンディエゴ・パドレスは現地時間８月19日、本拠地でのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に５対１で勝利し、連敗を４で止めた。ロサンゼルス・ドジャースとの首位争いが熾烈さを増す中、５試合ぶりの白星となったが、その戦いぶりやチーム状況には、さまざまな反響が寄せられている。

　パドレスは今夏、トレード期限までに各チームの主力選手を立て続けに獲得。ボルティモア・オリオールズからライアン・オハーン、ラモン・ロレアノ、アスレチックスからメーソン・ミラーなどが加わり、「大型補強に成功」との評価が送られている。
  　しかしその後、一時はドジャースから首位の座を奪うなど期待通りの結果を残していたものの、今月行なわれたドジャースとの３連戦で３連敗を喫し、国内での反応が一変。マイク・シルト監督に厳しい声が向けられているようだ。

　米メディア『FANSIDED』はドジャース戦からの４連敗という内容を受け、「サンディエゴのファンは我慢の限界に達している」などと訴えており、８月19日の記事において、夏の戦力補強に関しては「大当たり」と称えながらも、「A.J.プレラーが揃えた“材料”に対し、マイク・シルトは“料理”を焦がし、キッチン全体を炎上させているかのようだ」などと主張している。

　さらに同メディアは、新加入のオハーンをしばしばスタメン外とする采配にも不満をぶつけ、「最も競争力のある９人を一貫して起用できない監督がいるとすれば、それは大きな誤算につながる」と指揮官へ向けたシビアな言葉を並べている。

　また、ドジャース戦３連敗により、「事態が悪化した」などと評した同メディアは、「もしかすると、これはシルトにとっての目覚ましだったのかもしれない。ここからオハーンを真のレギュラーとして起用し、ジャクソン・メリルがケガから早く復帰すれば、打線の１番から９番までを厚くできるかもしれない」と持論を展開。だがその上で、「しかし、プレーオフで正しい起用をできるかというシルトの能力に対する信頼感はほとんど生まれない。ワールドシリーズを狙うチームにとって、それは悪いニュースだ」などと記し、トピックを結んでいる。

　果たして、パドレスは本当に勢いを失ってしまったのか。週末には再び、ドジャースとの直接対決が行なわれる。試合展開はもちろん、勝負所でのシルト監督の決断からも目が離せない３連戦となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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