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「全てをコントロールしていた」ダルビッシュ有がドジャース打線を翻弄 6回1失点の好投を指揮官絶賛「ファンタスティックだ!」

THE DIGEST編集部

2025.08.23

ドジャース打線を1失点に抑えたダルビッシュ。今季3勝目を挙げた。(C) Getty Images

 勝負の3連戦、その初戦を託された男が圧巻のパフォーマンスだ。

 現地8月22日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は本拠地でのロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板。6回を投げ1安打1失点、5三振2四死球と好投した。今季3勝目を挙げ、自身の日本人最多記録を更新する日米通算206勝目を手にした。

 1、2回を三者凡退に抑えたダルビッシュは続く3回に1死走者なしから8番アレックス・フリーランドの先制弾を浴びる。それでも4、5、6回はドジャース打線を無安打に抑える安定感抜群の投球を披露した。

 MLB公式サイトのAJ・カサベル記者によれば、同球団で39歳以上の先発投手が勝利を飾るのは2008年のグレッグ・マダックス以来だという。ダルビッシュの力投にチームも応え、宿敵を2対1で下した。
 
 パドレスが先勝した試合後、チームを率いるマイク・シルト監督は報道陣の取材に応じ、ベテラン右腕の快投を高く評価した。地元ラジオ局『97.3 The Fan』によれば、「ダルビッシュはファンタスティックだ」「今夜、本当にいい野球ができたと思う」と指揮官は上機嫌。充実感をにじませていた。

 また、今夜の投球内容に関しては、「捕手のフレディ(・フェルミン)とうまく連携し、とにかくすべてをコントロールしていた」と振り返ると、「速球にキレがあり、94~95マイル(約151~153キロ)を何度も投げていた」と指摘。「最後までボールの勢いがあるし、変化球も本当にいい。両サイドに投げ分けられており、本当に見事だ」と称賛の言葉を繰り返していた。

 マウンド上で存在感を示し続けているダルビッシュ。これでチームもナ・リーグ西地区の同率首位に浮上した。

 ドジャースとの地区優勝争いは、今後どんな行方をたどるのだろうか。同カード残り2戦の戦いぶりに引き続き注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ダルビッシュ有が今季3勝目! 6回1失点の好投ハイライト
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