名投手が二刀流スターの４度目MVP受賞に太鼓判だ。

　現地８月29日、米放送局『FOX Sports』でアナリストを務めるベン・バーランダー氏は、自身のポッドキャスト番組『Flippin' Bats』で最新エピソードを公開。通算213勝、154セーブを記録した殿堂入り投手ジョン・スモルツ氏（元アトランタ・ブレーブスほか）が出演し、その中でナ・リーグMVP争いの展望を語っている。

　やはり最有力候補は、今季から２年ぶりに投打二刀流を再始動させたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平だ。投手としては11試合に先発して32回１／３を投げ、１勝１敗、防御率4.18とまだ完全復活に至っていない。一方、打者としては打率.278（リーグ16位）、45本塁打（同２位）、85打点（同７位）の好成績を叩き出しており、MVP獲得への期待も大きい。
  　番組内でスモルツ氏は、「ショウヘイ・オオタニのMVP受賞を脅かす選手はいるか？」と問われ、「いや、ほとんどいない」と回答。「カイル・シュワーバー（フィラデルフィア・フィリーズ）が間違いなく候補のひとりだ。ウィル・スミス（ドジャース）もいいシーズンを送ってきた」とライバルたちの名前を挙げる。そのうえで、二刀流スターの優位性は揺るがないと強調している。

　さらに、「なぜ彼が球界最高の選手なのかを昨年も見てきた」「他の素晴らしい選手たちよりどれほど優れているかを考えれば、もうほとんど茶番のようだ」とその圧倒的な存在感を主張。「もし打撃成績が著しく落ち込んだらMVPを逃すかもしれない」と前置きしながらも、今季に関しては、「この異常なアスリートがまたMVPを獲るだろう」と分析していた。

　28日には、シュワーバーが自身初の１試合４本塁打を放ち一気に49本塁打まで伸ばした。ライバルが驚異的なパフォーマンスを発揮するなか、大谷は今後どんな活躍をみせるのか。残りのシーズンも楽しみでならない。

構成●THE DIGEST編集部

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