現地８月30日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に１対６で完敗した。２位のサンディエゴ・パドレスが大勝したため、地区優勝マジックは「25」で変わらず。パドレスとのゲーム差は再び「１」に縮まった。

　１番・指名打者で先発出場した大谷翔平は初回の第１打席は二ゴロ、３回の第２打席は見逃し三振に倒れた。

　両チーム無得点で迎えた５回、ドジャースは無死二、三塁と先制のチャンスに大谷に打席が回る。初球高めのストレートを積極的に振りにいき逆方向へ。犠牲フライに十分な距離で三塁ランナーのキケ・ヘルナンデスがタッチアップ。ところがキケはスライディングせずにホームを踏んだが、僅かに相手捕手のタッチが早く走塁死に。さらにムーキー・ベッツの痛烈なライナーをダイヤモンドバックスの三塁手がダイビングキャッチ。ドジャースは無死の好機だったが無得点に終わる。
  　ドジャース先発のタイラー・グラスノーは序盤に爪が割れるアクシデント。ユニホームのパンツに血がつきながらも６回まで無四球、１安打に抑える好投を続ける。

　しかし、今季最多タイとなる７回に先頭のコービン・キャロルに先制となる28号ソロを献上。ここまで力投していたが、ついに試合の均衡が破られる。

　悪い流れは続き、グラスノーはこのあと２本の長打を浴び無死二、三塁のピンチを背負うと中犠飛で２失点。さらに中堅アンディ・パヘスの悪送球で二塁ランナーが一気に生還。ドジャースは守備の乱れで０対３とビハインドを追う。

　その裏、ドジャースは２死一塁で大谷が４度目の打席に立つ。ここは四球を選んでチャンスメイクすると、ベッツの中適時打でようやく１点を返す。

　２点差の９回、ドジャースは３番手のカービー・イェーツがヒットと四球で２死一、三塁のピンチを招くと、９番イルデマロ・バルガスに右越え３ラン。痛恨ともいえるダメ押し弾を与えてしまう。

　５点を追うドジャースはランナーがひとり出れば１番の大谷に回る場面だったが、下位打線が三者凡退で試合終了。大谷は４試合ぶりのノーヒットに終わった。

　ドジャースは前日のゲームで３安打完封負け。今日も相手先発エデュアルド・ロドリゲスに６回４安打と抑えられて２連敗。２試合でわずか１得点と打線が機能していない。

構成●THE DIGEST編集部

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