日本人スターの偉業がまたひとつ、球史に刻まれた。

　ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、現地８月29日に行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックスとの３連戦初戦で、初回に四球で出塁。これにより今季の四球数が「90」に到達した。米メディアでは、９月を迎える前に『120得点、90四球、45本塁打以上』の数字を残した大谷の記録が、1932年のジミー・フォックス（フィラデルフィア・フィリーズなど）以来であると伝えている。

　大谷の快記録を報じた『CLUTCHPOINTS』は、「ショウヘイ・オオタニの最新マイルストーンは、彼の支配力を浮き彫りにし、野球史上屈指の偉大な選手としての地位をさらに確かなものにしている」と評価している。
  　大谷はドジャース２年目の今季、シーズン大半で１番打者として出場している。安打はもちろん四球での出塁も多いため、得点数はメジャートップの123得点に上る（８月30日現在）。

　同メディアは、大谷の打者としての総合的なスキルを称え、「打席に立つたびに、ファンや相手投手は期待と緊張を抱く。卓越した長打力、選球眼、そして走力を兼ね備える能力によって、野球界で最も完成された打者のひとりとなっている」と綴る。

　さらに、93年前の記録に並んだという事実にもフォーカス。「ジミー・フォックスがこの記録を打ち立てた当時は、伝説的選手が数多く活躍していた時代だった。それ以来、誰もこの数字の組み合わせに到達しなかった」と説明。そのうえで、「オオタニが2025年シーズンにそれを成し遂げたのは本当に驚異的だ」と賛辞を並べている。

　この時期に各スタッツを高いレベルにまで伸ばしたとする偉業を改めて強調した『CLUTCHPOINTS』は、「もしこの勢いを維持できれば、ドジャースのスーパースターはMLB史上屈指の攻撃的シーズンを成し遂げるだろう」と論じている。

　唯一無二ともいえる代名詞「二刀流」でのプレーや各種記録など、現代野球では未踏の領域をただひとり突き進んでいる大谷。この先も投打において、世界中のファンを驚かせるようなパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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