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「ナ・リーグ東地区は事実上終戦だ」メッツ、8月最後のカードも負け越し... 米国内では地区優勝やPO進出を危ぶむ声も「10月からも遠ざかりつつある」

THE DIGEST編集部

2025.09.01

千賀は5回途中まで投げて5失点と安定感を欠いた。(C)Getty Images

 ニューヨーク・メッツは現地時間8月31日、本拠地でのマイアミ・マーリンズ戦に1対5で敗れ、4連戦のカードを1勝3敗で終えた。今月最後のゲームでは、先発の千賀滉大が5回途中までで5失点と乱調、打線の反撃も1点止まりでビハインドを跳ね返せなかった。

 これにより、メッツは8月の対戦成績が11勝17敗と大きく負け越す事態となり、レギュラーシーズンが残り1か月となる中で、プレーオフ進出を危惧する声も伝えられている。米メディア『BOLAVIP US』が現地時間8月31日、メッツの今後を占う特集記事を配信した。

 8月最後にカード負け越し、2連敗を喫したメッツに対し、同メディアは、「さらに事態が悪化したかのようだ」と評しており、「8月最後のカード、マーリンズ戦で勝ち越せなかった。このシリーズで3試合を落とし、実質的にフィリーズに東地区優勝を明け渡す形となった」と論じている。

 8月31日までの結果を受け、『BOLAVIP US』は「残り25試合でフィリーズに6ゲーム差をつけられている。ナ・リーグ東地区は事実上終戦だ」と強調。また、今季チームの主軸を担ってきた、フアン・ソトの存在にも触れており、「多くの人々が、今年ソトがプレーオフに出場するのを見たかったはずだ。とくに、もしヤンキースとのワールドシリーズ決戦が決まれば、それは特別な舞台となっただろう」と指摘する。
 
 しかし、「メッツが8月の最終戦を落とした結果、東地区優勝争いは事実上の終焉を迎えた。それだけではない。勝率の低迷によってメッツは"10月"からも遠ざかりつつある」という。つまり、ポストシーズン進出も危ういと伝えている。

 現時点でメッツは"ワイルドカード圏内"に踏みとどまっているものの、『MLB.com』のアンソニー・ディコモ記者によるレポートを引用し、シーズン中盤以降での低迷ぶりを訴える。「メッツの直近68試合での勝率は.412にとどまっており、これより悪いのはわずか5球団のみ。そのすべてが地区の4位か5位のチームだ」などと主張を並べた。

 メッツはシーズン途中から先発投手が不安定ぶりを露呈し、現在の不振の主な要因となっている。残り1か月、シーズンの土壇場でピッチングスタッフがどれだけ奮起できるかが、秋の戦いへ望みをつなぐ最大のポイントとなるのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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