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「多くの人がカーショウは“終わった”と思っていた」 37歳左腕の復活に米記者脱帽「怪我だらけのドジャースは、あらゆる面で彼を必要としていた」

THE DIGEST編集部

2025.09.08

今季10勝目を挙げたカーショウ。ポストシーズンの活躍にも期待がかかる。(C) Getty Images

今季10勝目を挙げたカーショウ。ポストシーズンの活躍にも期待がかかる。(C) Getty Images

 クレイトン・カーショウ投手(ロサンゼルス・ドジャース)は現地9月7日、ボルティモア・オリオールズ戦に先発登板し、5回2/3で83球を投じて8奪三振、2失点、4被安打、1四球で今季10勝目(2敗)を記録。自身13度目の二桁勝利を達成した。

 ドジャース一筋の球団レジェンドは昨季、162試合シーズンで自身初の世界一に輝いたものの、左肩手術の影響もあり自己最少の7登板にとどまるなど個人として不完全燃焼。自身18シーズン目を前に、1年の再契約でチームに復帰した。

 ただ左膝と左足の手術で開幕に出遅れたカーショウは5月17日の今季初登板以降、4試合15回2/3で防御率5.17、17被安打、9四球、8奪三振の内容で勝ち星0と苦戦。ファンから引退を求める声が聞こえるような状況となっていた。

 米スポーツ専門メディア『FanSided』のザカリー・ロットマン記者は当時を振り返り、「私を含め、多くの人がクレイトン・カーショウは実質“終わった”と思っていた。彼は今シーズン、単に勝ち馬に乗っているだけで、成績面でローテーションにあまり貢献しないだろうと思っていた」とコメントしている。
 
 しかしカーショウはその後の4試合すべてで勝利投手に。23回を投げて防御率1.57、4四球、21奪三振とエース級の活躍でチームを勝利に導いた。以降、好不調の波はあれど、8月に5勝0敗をマークするなど大活躍を続け、現在19登板で10勝2敗、防御率3.27、勝率は驚異の83.3%を誇っている。

 ロットマン記者も元MVP左腕の復活には、脱帽するしかないようだ。

「怪我だらけのドジャースは、あらゆる面で彼(カーショウ)の貢献を必要としていた。数々の予想を覆し、ポストシーズンで重要な先発投手として活躍する可能性を秘めているように見える」

 昨季に引退を考えたというカーショウは、怪我のせいでプレーを諦めたくないとの思いから復帰を決断した。今季はMLB史上20人目の通算3000奪三振の快挙を達成し、オールスターにも出場。5月の復帰以降は大きな怪我なく、充実したシーズンを送った。

 そのため、ロットマン記者は「これが最後のシーズンになる可能性もある」と来季の去就に言及。「引退しなければ当然ドジャースに復帰するだろう」とし、左腕はフリーエージェントの今オフ、移籍を選ばないだろうと見通した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】カーショウが“ドジャース以外全球団”に登板した歴史的瞬間!
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