ロサンゼルス・ドジャースは現地９月９日、コロラド・ロッキーズを７－２で下し、３連勝を飾った。同日、ナ・リーグ西地区２位のサンディエゴ・パドレスが敗れたことで、同首位のドジャースはその差を２ゲームに広げている。

　この試合で注目すべきは、先発エメット・シーハンの圧巻の投球だ。５回まで無安打無四球のパーフェクトピッチングを披露し、最終的には７回を投げて被安打３の１失点、９奪三振の好投を見せた。これでドジャースの先発陣は、ここ４試合中３試合で５回までノーヒット投球を続ける驚異的な安定感を見せている。

　試合後の囲み取材でシーハンは、「スライダーの出来が良かった。投げるたびに狙ったポイントへ投げ込めるようになってきているし、普段は速球を主体にしている自分にとって、重要な武器だ」とスライダーへの手応えを語り、チーム先発陣の好調ぶりについては「みんなの投球から多くを学んでいる。特に前日登板したグラスノーの配球や攻め方は、球種は違えど参考になった」と話した。
  　５回までのパーフェクトピッチングについては、「気づいてはいたけど、あまり意識しないようにしていた。考えすぎると良くないから」と冷静さを保っていたようで「最後まで自分のペースで投げ切ることを心がけた」とコメントし、直近２試合のホーム登板で19奪三振を記録していることについて問われると、「無駄なボールを減らすことを意識するなかで、ゾーン内でしっかり勝負できている」と、自身の投球術の成長を実感しているようだ。

　シーハンの着実な成長はチームにとって大きな希望であり、若きエースの存在がドジャース先発陣の安定感を高めつつある。今後も好投を続ければ、チームはリーグ屈指のローテーションの完成に一歩近づき、レギュラーシーズン、そしてポストシーズンを勝ち抜くための道が着実に拓かれていくだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】シーアンは7回1失点の好投、攻撃陣もテオスカーのマルチHRなど計4発でドジャース3連勝！