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MLB

ドジャースの連続 “ノー・ノー寸前” が浮き彫りにした今季の異変 地元メディア「ノーヒッターのない稀有なシーズンになる可能性も」

THE DIGEST編集部

2025.09.11

9回2死から本塁打を浴び、ノーヒットノーランを逃した山本由伸。(C) Getty Images

9回2死から本塁打を浴び、ノーヒットノーランを逃した山本由伸。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースは今月、わずか数日の間に2度、ノーヒット・ノーラン達成にあと一歩と迫った。

 1度目は9月6日、敵地でのオリオールズ戦。山本由伸が9回2死まで無安打に抑える圧巻のピッチングを披露するも、土壇場でジャクソン・ホリデーに痛恨の一発を浴び、惜しくも快挙を逃した。

 その2日後のロッキーズ戦では、タイラー・グラスナウが7回無安打の好投。続く8回はブレイク・トライネンがヒットを許さず、継投での“ノー・ノー”達成に期待がかかったが、9回に登板したスコットが長打を許し、またしても記録達成はならなかった。

 オリオールズ戦では、その後に逆転負けを喫するという思わぬ展開に。ロッキーズ戦は逃げ切ったものの、2試合続けて土壇場で快挙を逃したインパクトは大きく、地元メディアもこの“未遂劇”に注目している。
 
 9月9日付の『LAFB Network』は、「最近のドジャースの失敗が浮き彫りにした衝撃のMLBトレンド2025」と題した特集を掲載。2試合の内容を振り返りながら、「こうした快挙寸前の試合が増えているのは、MLB全体に広がる新たな傾向を反映している可能性がある。実際、今季ここまでメジャーでは一度もノーヒッターが現れていない」と指摘した。

 さらに、メジャー公式サイト『MLB.com』のデータを引用し、最後のノーヒッターは2024年8月2日、ジャイアンツのブレイク・スネルだったと紹介。継投による直近の記録は、同年9月4日にカブスの3投手が成し遂げたものだという。

 この“ノーヒッター不在”の期間はすでに1年以上に及んでおり、「現代史でも最長クラス」と指摘。さらに、「もし今季中に誰も達成できなければ、2005年以来となる“ノーヒッターなしのシーズン”となり、1969年のディビジョン制導入以降では5度目の珍事になる」と伝えている。

 同メディアは「ノー・ノー」減少の背景として、投手の起用法の変化や守備シフト制限の影響を挙げつつ、「2025年は“ノーヒッターのない稀有なシーズン”として記憶されるのか、それとも誰かが最後の壁を突破するのか」と問いかけ、記録への想いを巡らせている。

 レギュラーシーズンもいよいよ佳境。果たして、今季初のノーヒッターは生まれるのか。その行方に注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ドジャース・山本由伸が偉業を逃すも見事なピッチングを披露
 
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