再起を目指す日本人右腕のメジャー復帰に、米国内で厳しい見解が伝えられている。

　マイナーで調整を行なっているニューヨーク・メッツの千賀滉大が、ポストシーズンまでにコンディションの回復が見込めず、このままシーズンを終える可能性が出てきた。マイナー降格後、２度目の登板となった、現地時間９月18日の３Aシラキュースでの登板は４回途中までで４点を失うという内容でマウンドを降り、首脳陣を納得させるパフォーマンスとはならなかった。
  　また、米メディア『The Sporting News』では千賀自身が球団に対し、復調が程遠い状態であると明かしたことを報じている。

　９月20日配信となった千賀の特集記事において、『ESPN』のホルヘ・カスティーヨ記者によるニュースを引用。「センガは金曜日の電話会議で球団幹部に対し、自身は健康ではあるものの、木曜日に３Aシラキュースで３回2/3を投げ４失点した登板の結果などから、メジャーで投げる準備は整っていないと伝えた」などと記している。

　これらの情報を伝える『The Sporting News』では、「まだ最終決定はされていないが、メッツとしても急いで（千賀の復帰について）判断する必要はない。ただ流れを見る限り、センガが2025年シーズンを悔しい形で終える可能性は高い」と主張。また他にも、「ポストシーズンに出場する可能性はゼロではないが、本人の不確実さを考えると、無理にローテーションやブルペンに組み込むべきではない」などと断じている。

　一方で同メディアは、現在のメッツ先発陣の顔触れにも言及しており、「センガの離脱は痛手ではあるが、幸いにもメッツにはノーラン・マクリーン、ブランドン・スプロート、ジョナ・トンという３人の新人投手が躍動している」と説明。

　加えて、「チームは現在ナ・リーグ第３ワイルドカードを確保しており、初戦の相手はおそらくロサンゼルス・ドジャースとなる見込みだ。もちろん容易な戦いではないが、もしセンガが本来の力を発揮できれば大きな助けになるのは間違いない」と見込みながらも、「しかし、本人の不調と不安定さを考えれば、無理にポストシーズンで起用するのは得策ではないだろう」と論じている。

　果たして、このまま千賀の2025年シーズンは幕を閉じることとなるのか。間もなく下されるであろう、メッツ首脳陣の判断に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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