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MLB

若きエースが誇る“球界トップ”の数字に無名ブルペンの意外な長所...「意外なデータ」から見るレッズの特徴<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.09.30

第1戦に先発するグリーンはMLBを代表する若手本格派右腕。ドジャースにとっては手ごわい相手だ。(写真)GETTY IMAGES

第1戦に先発するグリーンはMLBを代表する若手本格派右腕。ドジャースにとっては手ごわい相手だ。(写真)GETTY IMAGES

 いよいよ日本時間10月1日(現地9月30日)からMLBのポストシーズンが開幕する。ワイルドカード・シリーズでドジャースと激突するレッズは一体どんなチームなのか。3つの【秘密の数字】から解き明かしていこう。


【99.5】

 レッズの初戦先発はハンター・グリーン。球界屈指のハードボーラーで、4シームの平均球速99.5マイルはMLB全先発中トップ、100マイルに達した球数は296を数え、こちらもMLBトップを誇る。

 この剛速球とスライダーの組み合わせで打者を翻弄し、空振り/スイング率31.4%は、1500球以上の投手に絞ると、サイ・ヤング賞左腕のタリク・スクーバル(タイガース)やザック・ウィーラー(フィリーズ)に次ぐ屈指の成績だ。

 8月25日のドジャース戦では2本塁打を浴び、5回5失点で敗戦投手となったが、当時は右鼠径部の故障からの復帰3戦目だった。本来の実力を発揮すれば、強力ドジャース打線と言えども簡単に攻略できる相手ではない。

【4】
 レッズの攻守の軸は196センチの規格外遊撃手エリー・デラクルーズをおいて他にいない。昨季はMVP投票8位、盗塁王にも輝いた。今季も前半戦はOPS.854、18本塁打と好調だったが、左太腿の故障もあってオールスター後に大失速。打順も一時は7番まで落ちた。

 とりわけ深刻だったのが長打欠乏症。後半戦は66試合でたったの4本。8月1日~9月18日にかけて、43試合ノーアーチが続いたこともあった。
 しかし、侮れないのが9月後半の成績だ。19日からシーズン最終戦までの9試合では3本塁打を放ち、この期間のOPSも.908と大暴れ。しばらく眠っていた「怪物」が目覚めつつあるだけに、ドジャース投手陣は要警戒だ。

【96.6】
 夏場に複数の主力を放出したこともあり、一時は手薄になっていたレッズのブルペンだが、シーズン終盤になって強力な援軍が集まりつつある。

 トップ・プロスペクトのチェイス・バーンズを9月になってブルペンに配置転換。198センチ・124キロの巨漢ザック・マックスウェルも8月末に昇格、コナー・フィリップスも定着した。特筆すべきは彼らの球速だ。3人揃って100マイル越えをぐいぐい投げ込む剛腕で、彼らに牽引されるようにブルペン全体の平均球速も9月には96.6マイルまで上昇。これは球界最強のリリーフ陣を誇るパドレスに次いでMLB2位の数字だ。

 さらに、先発左腕のニック・ロドーロをブルペンに回ことをテリー・フランコーナ監督が発表した。ロドーロは4球種をバランス良く投げ分け、リーグ屈指のコマンドでゾーン外のボールを空振りさせる実力者。ネームバリューこそ地味なレッズのブルペン人だが、だからと甘く見ると痛い目をみるかもしれない。

構成●SLUGGER編集部



 
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