世界一へと向かう戦いが、ついに幕を開ける。

　米スポーツメディア『SB Nation』は現地９月30日、プレーオフに出場する各チームの最重要選手をピックアップ。日本人選手では、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と、シカゴ・カブスの今永昇太が挙がった。

　連覇を目指すドジャースの大谷について同メディアは、チーム加入２年目の活躍を振り返り、「今季も打撃で圧巻の成績を残したオオタニはすでにナ・リーグMVP確定だ。ここ数週間で優れた先発投手となったことで、真の意味で『最重要選手』となった」と評価した。

　大谷はワイルドカード・シリーズ第３戦での先発が予定されており、「救援陣が不調気味のドジャースにとって、オオタニが長いイニングを投げられるかが極めて重要になる。そしてもちろん、打者としての本塁打も引き続き必要だ」と見通した。

　レギュラーシーズン最後の４登板で０勝２敗の今永に対しては、「被本塁打が増え、直近12登板で20発を浴びた。９試合連続被弾、直近３試合で７本を許している」と指摘。続けて、カブス先発陣の苦しい台所事情にも触れながら、「打線がホームランを量産する必要があり、同時にイマナガの『被弾を防げるか』も大きなポイントとなる」と報じた。

  　ア・リーグではこの２人の名前も挙がった。シアトル・マリナーズのカル・ローリーはシアトル・マリナーズのキーマンだとし、「ア・リーグのMVPはおそらくアーロン・ジャッジ」と説きながらも、「ローリーの存在感も歴史的だ」と評価。ポストシーズンでは「相手チームがローリーと勝負しない場合、エウヘニオ・スアレス、フリオ・ロドリゲス、ランディ・アロザレーナ、ホルヘ・ポランコらがどこまで打線を支えられるかも重要だ」と分析した。

　そしてもうひとりの最重要選手は、昨年の雪辱を期すニューヨーク・ヤンキースのジャッジだ。「彼はバリー・ボンズ全盛期以来の打者。ヤンキースにとって、ジャッジほど不可欠な存在は他にいない」と称賛の言葉を並べた。

　シーズンの行方を決定付ける負けたら終わりのトーナメント決戦。果たしてどのチームが頂点の座を掴むのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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