エースが圧巻ピッチングで本拠地ファンを熱狂させた。

　現地10月１日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がシンシナティ・レッズとのワイルドカードシリーズ第２戦に先発。６回2/3を投げ４安打９奪三振２失点、113球の熱投でチームをナ・リーグ地区シリーズ（NLDS）進出に導いた。地元メディアからは日本人右腕のパフォーマンスに賛辞が続々と寄せられている。

　山本は立ち上がりに味方の落球で２失点したが、２回以降はすべて三者凡退に抑える圧巻のピッチング。スコアボードにゼロを刻み続けた。

　１点リードの６回、この試合最大のピンチを迎える。先頭から３連打を浴び無死満塁の大ピンチ。一打出れば逆転されてしまう窮地だったが、ここからがエースの真骨頂だった。
　
　まず４番オースティン・ヘイズを遊ゴロに打ち取ると、続くサル・スチュワートを外角のカーブで空振り三振。２死とし、６番エリー・デラクルーズを緩急をつけた変化球で追い込み、最後は再びカーブで空振り三振に仕留めると絶叫した。

　ノーアウト満塁という絶体絶命のピンチからゼロで切り抜けた山本。背番号18が投げ抜いた魂の12球に本拠地ドジャー・スタジアムは大熱狂。「ヨシ！ヨシ！」の大合唱とともにスタンディングオベーションで好投を称えた。

　その裏、大谷翔平の適時打などで一挙４得点を挙げたドジャース。５点リードをもらった山本は７回も続投した。しかし100球近い球数を投じ疲労からか２つの四球を与えて２死一、二塁にしたところで降板。ランナーを残した場面での降板に悔しさを露わにしたが、味方野手から労いの声をかけられ、マウンドを降りる際には再び球場から万雷の拍手を受けた。
  　山本の好投には専門メディア『Dodgers Nation』も賛辞を惜しまない。公式Xには「この男こそ真のエースだ！」「圧倒的な投球だった」と反応を示し、球場の雰囲気をリアルタイムに伝えた。

　さらに他の投稿でも日本人右腕を激賞。レッズ戦の投球内容を列挙したながら、「ヨシノブ・ヤマモトは３億2500万ドル契約の１セント１セントに値する」「ドジャースのエースが素晴らしいスタート」「ドジャースはNLDS進出の絶好の位置にいる」と続けた。 

　メジャー自己最多となる113球を投げ抜き、自責点ゼロと力投した山本。まさにエースとしての働きを十二分に発揮した。
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構成●THE DIGEST編集部

【動画】山本由伸がエースたる熱投！６回2/3を113球、９奪三振

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