大一番を前に偉才への警戒が強まっている。
 
　現地10月３日、フィラデルフィア・フィリーズのロブ・トムソン監督は、本拠地で地区シリーズの前日会見に臨み、対戦相手のロサンゼルス・ドジャースを「拮抗したチームだ」と評価した。４日の第１戦で先発予定となっている大谷翔平の印象についても語った。
 
　９月に入ってから直近３試合で14回２／３を連続無失点に抑え、その間に18奪三振を記録するなど、レギュラーシーズン終盤に圧倒的な投球を見せた大谷。なかでも現地９月16日のフィリーズ戦では、５回無安打無失点、５三振１四球と好投しており、その残像が強く敵軍に残っているのは間違いない。
  　この前回対戦を踏まえ、ドジャース専門メディア『Dodger Blue』などの取材に応じたトムソン監督は、「おそらくあれが今季最高の出来だった」と話し始めると、「まさに驚異的だ」と二刀流スターのピッチングを絶賛。「パワーやコントロール、コマンド、すべてが揃っていた」と高い評価を口にしている。
 
　その後も会見内では、「本当に素晴らしい。ストライクを量産し、98～99マイル（約157.7～159.3キロ）の球を投げていた。変化球もすべて平均を遥かに上回るレベルだ」と称賛の言葉を列挙。「もし今回も彼がそういう投球をしてきたら、それは厳しい任務になるだろう」と最大限の警戒を示していた。
 
　いよいよポストシーズンでの投手デビューを果たす大谷。はたしてどんな活躍を見せてくれるのだろうか。注目の第１戦は、日本時間５日の午前７時38分に試合開始予定だ。
 
構成●THE DIGEST編集部

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