現地10月７日、ロサンゼルス・ドジャースの地元メディア『Dodger blue』は、山本由伸が「2024年シーズン以降で最も成長を遂げた選手」だと報じた。

　ドジャースはナショナル・リーグのワイルドカード・シリーズ（WCS）でシンシナティ・レッズをスイープで下し、地区シリーズ進出を決めた。その背景には山本による安定感抜群の投球があった。
  　山本はWCS第２戦で６回2/3を投げ、被安打４、自責点０、９奪三振の快投を披露。これで2024年からのポストシーズン通算成績は、３試合登板で３勝０敗、防御率2.84、そして投手の安定感を示すWHIP（１イニングあたりの与四球と被安打の合計）は驚異の「0.95」を記録している。一般的に先発投手で1.20を切ればチームのエース級、1.00を下回れば球界を代表する超一流投手とされる中で、この数字は際立っている。

　同メディアによると、デーブ・ロバーツ監督は「山本は非常に意図を持って準備をする選手。どんな場面でも動じず、必要なときに最高の投球ができる。昨年から今年にかけて最も成長した選手を挙げるなら、間違いなく彼がナンバーワンだ」と、その成長を強調した。

　さらに同監督は「異国の地で文化や野球、メジャーの打者たちの特徴を理解しながら、自分のルーティンを確立して、ビッグゲームで頼れる投手にまで成長した」と称賛を重ねた。

　山本は次戦（日本時間10月９日）、フィラデルフィア・フィリーズとのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ進出を懸けた第３戦で先発登板が予定されている。デビュー２年目にして、すでにドジャースの“勝負どころで頼れる存在”として確かな存在感を示している。

構成●THE DIGEST編集部

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