ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手が現地10月９日（日本時間10日）、ナ・リーグ地区シリーズ第４戦・フィラデルフィア・フィリーズ戦の８回から３番手としてリリーフ登板。一人のランナーも出さない完璧な投球を披露した。NHK BSのMLB中継では、この快投に日本プロ野球で活躍した意外な助っ人投手の名前が上がり、視聴者が反応している。
 
　先頭からカイル・シュワーバー、ブライス・ハーパーといった強打者を迎えた８回にマウンドへ向かった佐々木。このふたりをいずれも外野フライに抑えると、その後もフィリーズの打者を凡打と三振に斬って取った。このポストシーズンからクローザーとしての役割を果たしてきた佐々木にとって、初のイニング跨ぎ。しかも異例の３イニングを完璧に封じ込んだ投球に球場も騒然となった。

　この３イニングの快投にNHK BSで解説する小早川毅彦氏は、「３イニングを任せる考えがあったことにロバーツ監督さすがだなと思いました」と述べると、実況アナウンサーは「日本のプロ野球でもそうした場面はあまりありませんが、ひとつ思い出されるのは、ソフトバンクにいたクローザーのサファテが３イニングを日本シリーズで投げてサヨナラを呼び込んだというシーンがありました」と言及。佐々木の快投を、福岡ソフトバンクホークスで守護神を務めたデニス・サファテが、2017年の日本シリーズ第６戦で３イニングのリリーフでサヨナラ勝利を呼び込み、チームを日本一に導いた場面に重ね合わせた。

　この実況アナのコメントの前からネット上ではすでに「佐々木朗希さんサファテみたいな使われ方してて草」「これは令和のサファテ、佐々木朗希」「平成のサファテ令和の朗希」などと反応。さらに、「ここでサファテ先生の名前を出してくれるの流石NHKの実況さん」「やっぱサファテ3イニング思い出すよね実況さん。あれは絶望でしかなかった」「サファテ3イニングが呼び起こされてる」「ほんまやサファテやん」などと実況アナのコメントに反応する声も上がった。

　試合は、佐々木の３イニング救援もあり、ドジャースが延長11回サヨナラ勝ちを収めている。ドジャースは２年連続17回目のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

構成●THE DIGEST編集部

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