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「お前のせいじゃない!」「顔を上げろ」“サヨナラ暴投”で悲嘆に暮れるフィリーズ右腕が苦しい胸中と仲間への感謝を激白!「JTに投げたほうが早いと…酷い送球だった」

THE DIGEST編集部

2025.10.10

重要局面でのキャッチミスと悪送球。カーカリング(左)はしばらくの間、その場から動けなかった。(C)Getty Images

重要局面でのキャッチミスと悪送球。カーカリング(左)はしばらくの間、その場から動けなかった。(C)Getty Images

 まさかの劇的な幕切れに、ドジャー・スタジアムは熱狂のるつぼと化した。

 現地10月9日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でフィラデルフィア・フィリーズと対戦。2勝1敗としていた地区シリーズの第4戦を戦い、2対1のサヨナラ勝ちを収めた。両先発投手が好投を見せ、1-1のまま延長戦へ突入した総力戦。ドジャースは2死満塁の絶好機を迎えるなか、フィリーズ5番手のオライオン・カーカリングを前にアンディ・パヘスはバットが折れるボテボテのピッチャーゴロに沈む。だが、このなんでもない球をカーカリングがファンブル。一塁へ投げても十分アウトのタイミングだったが、慌てたカーカリングはホームに投げて暴投としてしまい、ドジャースのリーグ決定シリーズ進出が決まったのだ。

 あまりにもショッキングな現実に、がっくりと肩を落として動けない24歳右腕。捕手のJT・リアルミュートが優しく肩を抱き、ロブ・トムソン監督、ブライス・ハーパーらが次々とベンチでうなだれるカーカリングに寄り添う場面が、ライブ映像にも映し出された。
 
 カーカリングは地元メディアの取材に応じ、「プレッシャーがかかるなかで、JT(捕手)に投げたほうが早いと思った。ブライス(一塁)よりもね。でも、ほんとに酷い送球になってしまった」と件のシーンを振り返った。それでも、声をかけてくれた仲間たちへの感謝を忘れない。「お前のせいじゃない、顔を上げるんだ、大丈夫だよ、お前のキャリアはまだ先が長いんだって、みんなが励ましてくれたんだ。心からありがとうと言いたい」と想いを明かした。

硬い表情のまま取材対応していたカーカリングだったが、「地道に練習を重ねるよ。オフは壁に向かってテニスボールでも投げるよ」と話してようやく微笑を浮かべた。「今はなんとも言えない酷い気分だけど、乗り越えて前に進むよ。このチームには特大のポテンシャルがある。どうなろうと、目標が優勝であることに変わりはないんだ」と力を込め、前方を見据えた。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】まさかの劇的な幕切れ! サヨナラ勝ちに歓喜するドジャース選手たちと、絶望に打ちひしがれるカーカリングの残酷なコントラスト
 
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