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プロ野球

【DeNA】理想形に近づいた“番長野球” 脇を固める戸柱&伊勢も感じ取るチームの「一体感」

萩原孝弘

2025.10.13

DeNAを率いる三浦監督。昨年に続く下克上で日本シリーズ出場権の獲得なるか。写真:萩原孝弘

DeNAを率いる三浦監督。昨年に続く下克上で日本シリーズ出場権の獲得なるか。写真:萩原孝弘

☆連勝で甲子園へ

『2025 JERA クライマックスシリーズ セ』のファイナルステージに駒を進めた三浦ベイスターズ。レギュラーシーズンで負け越している巨人を連勝で下し、勢いをつけて敵地・甲子園へ乗り込むことになった。

 特に第2戦は初回の5失点をすぐさま取り返し、延長11回2死ランナーなしからの4連打で一気にサヨナラ勝ちを決めた。諦めずに全員で戦う姿は、三浦大輔監督就任時から掲げている『一心野球』の理想形に映った。
 

 指揮官も「すごい試合だったと思います」と死闘を回想。「初回に5点取られたあと、チェンジでベンチ帰ってきてもね、さあ行くぞっていう形ですぐに切り替えて。ミスを忘れるじゃないですけども、ベンチの選手たちもコーチもスタッフも、みんでなそういう空気を作って、すぐに5点を取り返し。また流れを引き戻した中で戦えたかなと思います」とヨーイドンで大量失点をしてしまってからも、ファイティングポーズを取り続けたと頷き、「みんな出し切ってくれました。昨日も今日の試合も、出し切って出し切って、もう目の前の試合に、自分ができること、選手のコーチもスタッフも全員が、自分たちがやるべきこと、やれることを全力で果たしてくれました」とまなじりを下げた。

☆ブルペンの要の目線

 今シーズンもセットアッパーに抑えにとブルペンを支えた伊勢大夢は、この日の勝利は先発陣とリリーフ陣の垣根なく掴んだモノと捉える。

「(石田)裕太郎と平良(拳太郎)さんが、いつもと違うポジションでいいパフォーマンスをしてくれたんで、その後の僕らも投げやすかった」と先発のアンドレ・ジャクソンが1回で降板のあと、石田裕太郎と平良拳太郎で計6イニングを無失点と試合を立て直した2人の働きが大きかったと告白。

 続けて「(佐々木)千隼さんと坂本(裕哉)も、別に悪くて点を取られたわけじゃない。あれはもう流れで仕方がないと思いますよ。ただ1点で踏んばれたのは、さっき言った2人が作った流れなのかなと思いますね。普段やらないところの2人が抑えちゃったので、逆に奮起させられましたよね。俺が打たれたらどうなんねんって思って、余計今日は打たれちゃいかんぞって気持ちになりました」と自身を含め、ピッチャー陣全員一丸となって危機を回避したことに、リリーバーの要として手応えを感じ取った。

 また「盛り上がりが凄かったですね。球場全体を飲み込む感じがありましたし、お客さんの力ってすごいんだなって改めて感じました」と360度ベイスターズファンの声の後押しも、確実にチームの力になったと感謝。ここにもチームが一丸となれた理由があったと分析した。
 
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