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山本由伸、メジャー初の111球完投勝利にMLB公式が“粋な漢字”で称賛! ドジャース投手21年ぶりの快挙を米放送局が紹介

THE DIGEST編集部

2025.10.15

山本はNLCSという大舞台でメジャー初の完投勝利を飾った。(C)Getty Images

山本はNLCSという大舞台でメジャー初の完投勝利を飾った。(C)Getty Images

 エースが見事な完投だ。

 現地10月14日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第2戦に先発登板。ブルワーズ打線を3安打7奪三振1四球1失点に抑え、メジャー初の完投勝利を飾った。

 山本は初回、1番のジャクソン・チョーリオに初球を捉えられ、いきなり先頭打者ホームランを浴びる。まさかの一発を食らったが、それ以降は三者凡退に抑えて1点にとどめた。

 先制されたドジャース打線は2回、6番のテオスカー・ヘルナンデスのソロ本塁打で同点に追いつくと、さらに2死一塁から、9番のアンディ・パヘスが適時二塁打を放ち、すぐさま2対1と勝ち越しに成功。山本を援護する。

 山本は2回以降は低めに突く丁寧なピッチング。ランナーを出すものの、変化球で打ち取りゼロに抑える。

 ドジャース打線は6回に5番マックス・マンシーのソロ弾、7回には1死三塁から大谷翔平の適時打で追加点で3点差にリードを広げる。

 山本は5回以降、相手打線をノーヒットに封じ、6回からは3イニング連続で三者凡退。素晴らしいピッチングを敵地で見せつける。

 8回にも打線から1点をもらい、5対1となった9回のマウンドも続投した山本。球数は100球を超えたが球威は衰えず先頭打者を中飛、次打者をスプリットで投ゴロとし簡単に2アウトを奪う。最後はアンドルー・ボーンを2ストライクで追い込むと、内角へのスプリットで空振り三振。7つ目の奪三振を挙げ、メジャー初の完投をマークした。
 
 初回以降は相手打線を寄せ付けない圧巻のピッチング。9回まで111球の熱投で投げ切る見事な投球を見せ、チームを勝利へと導いた山本に現地メディアから軒並み称賛が届いている。

 MLB公式サイトは山本の9回、最後のバッターを三振に斬って取った場面を共有。「ヨシノブ・ヤマモトが111球で完投勝利を決めた!」と激賞。さらに別の投稿ではNLCSでの完投を称え「山本由伸」と漢字を送り、その大きな背中に脱帽した。

 さらに米放送局『Fox Sports』のMLBアカウントは山本の完投勝利を速報。「ドジャース投手のポストシーズンでの完投は2004年以来だ」と21年ぶりの快挙を興奮気味に伝えた。 

 ドジャースは第1戦で先発のブレイク・スネルが、8回を無失点10奪三振の快投で先勝。同一シリーズで、先発投手が2試合連続でポストシーズン8回以上を投じたのは、2010年のサンフランシスコ・ジャイアンツ(マディソン・バムガーナー=8回無失点、ティム・リンスカム=8回1失点)以来となった。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】MLB公式サイトも称賛!粋な漢字メッセージ

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