現地10月14日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸はミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ（NLCS）第２戦に先発登板。９回を投げ切る完投で、敵地２連勝に大きく貢献した。

　山本は初回、ブルワーズの１番打者ジャクソン・チョーリオと対峙。初球の155キロ直球を右翼スタンド中段へ豪快に運ばれる先制のホームランを許した。しかし、その後は連続でゴロを打たせ、この回を切り抜けた。
  　１点ビハインドで迎えた２回表、味方打線がテオスカー・ヘルナンデスの本塁打などで２点を奪い援護。山本はその裏を無失点でしのいだ。

　３回にブライス・テュラングに右安打、４回にサル・フリリックに左安打を浴びたが、後続をピシャリ。５回はジョセフ・オルティスに初めて四球を与えたものの無失点。５回以降は９回まで三者凡退に抑える安定した投球を見せ、チームも５対１で勝利した。

　山本はこの日、９回111球を投げて被安打３（被本塁打１）、７奪三振、１四球、１失点。初回以降はブルワーズ打線に付け入る隙を与えない圧巻の内容でメジャー初の完投勝利をNLCSの舞台で挙げた。

　ポストシーズンで日本人投手が完投勝利を挙げたのは史上初めて。山本の快挙には日本人ファンから歓喜の声が殺到し、ネット上には、「大エース」「初完投で被安打３ってヤバすぎる」「パイオニア野茂投手も成し得なかった偉業」「小柄な選手の夢、希望の存在になったと思う」「凄いな、世界のヤマモト」「この体の小ささでも世界的なプレーヤーになれる、という事を証明した」「エグい」「しかも敵地で。すごい」などと、称賛の声が上がった。

　ドジャースは敵地で２連勝を飾り、２年連続のワールドシリーズ進出まであと２勝。第３戦は現地16日に本拠地ドジャー・スタジアムで行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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