ロサンゼルス・ドジャースが、今オフにフリーエージェント（FA）となるシカゴ・カブスのカイル・タッカーの獲得に関心を示している。現地10月15日、米スポーツメディア『ClutchPoints』が報じた。

　カブスは今季、タッカーをヒューストン・アストロズからトレードで獲得。チームは５年ぶりにポストシーズンへ進出したが、ナショナル・リーグ地区シリーズ（NLDS）でミルウォーキー・ブルワーズに敗れ、シーズンを終えた。

　タッカーはシーズン序盤に高いパフォーマンスを見せ、オールスター前までに打率.280、出塁率.384、OPS.883、17本塁打、56打点を記録するなど主軸打者として存在感を発揮した。
  　しかし、８月以降は苦戦が続いた。８月は打率.244と下降線をたどり、９月は左ふくらはぎの肉離れで離脱するなど、打率.158と調子を取り戻せず終盤を迎えた。それでもポストシーズンでは８試合に出場し、27打数７安打で打率.259、１本塁打、１打点、出塁率.375、OPS.745という数字を残した。

『MLB.com』のマーク・フェインサイド記者によると「ドジャースとヤンキースはタッカーの獲得に強い関心を持っている」と強打の外野手に興味津々だという。特にドジャースは外野の補強を最優先課題としており、タッカーが加入すれば右翼を守り、テオスカー・ヘルナンデスが左翼に回る可能性があると見通す。

　一方、『ClutchPoints』によればヤンキースも今オフ、FAとなるコディ・ベリンジャーやトレント・グリシャムの去就次第では、左打ちのタッカーを理想的な補強ターゲットとして検討しているとの噂が上がっている。

　そして、現所属のカブスもタッカー残留を望んでいるものの、年俸や契約年数の面ではドジャースやヤンキースに競り負ける可能性は高い。28歳の外野手をめぐる争奪戦は、今オフのFA市場における最大の注目トピックとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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