米誌『Sports Illustrated』はメジャー1年目のシーズンを終えた小笠原慎之介(ワシントン・ナショナルズ)を特集した記事を配信。「2年目に向けてどう成長できるか? ナショナルズが取り組むべき課題とは」と銘打ったタイトルで1年目の課題を指摘したうえで、2026年シーズンに向けた投球スタイルの再構築を提言した。
小笠原は24年オフにポスティングシステムを利用して中日ドラゴンズからナショナルズへ2年総額350万ドル(約5億4000万円=当時)のメジャー契約で移籍。現地7月6日のボストン・レッドソックス戦でデビューを果たしたが、先発投手として定着できず。今シーズンは主にリリーフとして23試合(先発2試合)に登板して防御率6.98、30奪三振、17四球、被本塁打9と苦しい数字が並んだ。
『Sports Illustrated』は小笠原のメジャー1年目について、「全体として、打者に痛打されるのを避けるあまりストライクゾーンを攻め切れず、苦しい投球になる場面が目立った」と手厳しい言葉を並べた。だが一方で、収穫がまったくなかったわけではないと評する記述もある。
それを裏付けるように、同誌はマイナーでの登板成績を紹介。「トリプルAでの登板成績を見ると、小笠原は5試合に先発して防御率3.60、WHIP1.44、19奪三振、8四球、被本塁打1、2勝1敗。計25イニングを投げ、MLBに近いレベルでも十分に通用する力を示している」と、マイナーに甘んじる選手のレベルではないと説明する。
ただし、「克服すべき課題は残っている」との見解を挙げる。データ分析サイト『Baseball Savant』の数字を引用しながら小笠原の投球内容を分析。「フォーシームとチェンジアップは打たれる傾向が強い。特にフォーシームは被打率.351、長打率.579と厳しい数字だった」と弱点を指摘する。
逆に、「ナックルカーブとスライダーは非常に有望な結果を残している。ナックルカーブは129球投げて被打率.100、長打率.300、6奪三振、被安打わずか2本。スライダーも125球で安定したパフォーマンスを見せた。さらに、時折投じたシンカーは10球ながら被安打ゼロ。平均球速はフォーシームの91.1マイルをわずかに上回る91.4マイルを記録している」と称賛。直球が課題だが、変化球はある程度メジャーレベルにあるという。
そのうえで、同誌は来季に向けては「シンカーをより軸となる球種として磨き、ナックルカーブとスライダーを効果的に織り交ぜ、チェンジアップを時折見せ球として使うピッチングが有効だ」と提案。「現時点では、フォーシームの使用頻度をある程度減らす方が得策かもしれない。今後、球の動きを改善できれば、再び有力な武器として使える可能性もある」と、新たな投球スタイルがメジャー生き残りへの近道だと示唆した。
憧れの舞台だったメジャーリーグで1年目を終えた小笠原。米誌が指摘したように、制球力と球種の幅をさらに磨き上げられるかが、来シーズン飛躍のカギとなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】小笠原慎之介のメジャー1年目のピッチング!
小笠原は24年オフにポスティングシステムを利用して中日ドラゴンズからナショナルズへ2年総額350万ドル(約5億4000万円=当時)のメジャー契約で移籍。現地7月6日のボストン・レッドソックス戦でデビューを果たしたが、先発投手として定着できず。今シーズンは主にリリーフとして23試合(先発2試合)に登板して防御率6.98、30奪三振、17四球、被本塁打9と苦しい数字が並んだ。
『Sports Illustrated』は小笠原のメジャー1年目について、「全体として、打者に痛打されるのを避けるあまりストライクゾーンを攻め切れず、苦しい投球になる場面が目立った」と手厳しい言葉を並べた。だが一方で、収穫がまったくなかったわけではないと評する記述もある。
それを裏付けるように、同誌はマイナーでの登板成績を紹介。「トリプルAでの登板成績を見ると、小笠原は5試合に先発して防御率3.60、WHIP1.44、19奪三振、8四球、被本塁打1、2勝1敗。計25イニングを投げ、MLBに近いレベルでも十分に通用する力を示している」と、マイナーに甘んじる選手のレベルではないと説明する。
ただし、「克服すべき課題は残っている」との見解を挙げる。データ分析サイト『Baseball Savant』の数字を引用しながら小笠原の投球内容を分析。「フォーシームとチェンジアップは打たれる傾向が強い。特にフォーシームは被打率.351、長打率.579と厳しい数字だった」と弱点を指摘する。
逆に、「ナックルカーブとスライダーは非常に有望な結果を残している。ナックルカーブは129球投げて被打率.100、長打率.300、6奪三振、被安打わずか2本。スライダーも125球で安定したパフォーマンスを見せた。さらに、時折投じたシンカーは10球ながら被安打ゼロ。平均球速はフォーシームの91.1マイルをわずかに上回る91.4マイルを記録している」と称賛。直球が課題だが、変化球はある程度メジャーレベルにあるという。
そのうえで、同誌は来季に向けては「シンカーをより軸となる球種として磨き、ナックルカーブとスライダーを効果的に織り交ぜ、チェンジアップを時折見せ球として使うピッチングが有効だ」と提案。「現時点では、フォーシームの使用頻度をある程度減らす方が得策かもしれない。今後、球の動きを改善できれば、再び有力な武器として使える可能性もある」と、新たな投球スタイルがメジャー生き残りへの近道だと示唆した。
憧れの舞台だったメジャーリーグで1年目を終えた小笠原。米誌が指摘したように、制球力と球種の幅をさらに磨き上げられるかが、来シーズン飛躍のカギとなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】小笠原慎之介のメジャー1年目のピッチング!
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