他球団の主力投手も認めざるを得ないようだ。

　現地10月17日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地で開催されたナ・リーグ優勝決定シリーズ（NLCS）第４戦でミルウォーキー・ブルワーズを５対１で撃破した。ドジャースの大谷翔平は「１番・投手兼DH」の二刀流でスタメン出場。投打で圧巻の活躍をみせ、チームを無傷の４連勝に導いた。

　先発マウンドに上がった大谷は立ち上がりに三者連続三振を奪い好スタート。その後も相手打線を寄せ付けず、６回０／３を２安打10奪三振無失点の好投。今季最多となる100球を投げ抜き、勝ち投手になった。さらに打つ方では、実に３本塁打をマーク。度肝を抜く活躍で、チームのワールドシリーズ進出をけん引した。

　NLCSのMVPに選出されたパフォーマンスで、歴史的な記録を残した大谷。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によれば、同一試合での10奪三振と３本塁打は、レギュラーシーズン、ポストシーズンを合わせてMLB史上初めて。偉才がまたも米球界に新たな金字塔を刻んだ。
  　一夜明け、大谷の偉業はア・リーグの選手にも届いている。ア・リーグ優勝決定シリーズ（ALCS）第６戦で先発が予告されているシアトル・マリナーズのローガン・ギルバートは会見で「信じられない。これまでのなかで圧倒的に最高の選手だと思う」と大谷のパフォーマンスを称え、次のように続けている。

「僕と違った意見を持つ人もいるだろう。ただ彼は、NLCS突破がかかる試合でリーグ最高勝率のチームにあんなことをやってのけた。他の選手、同じ舞台に立つエリート選手さえも凌駕する存在だ。彼を見るのが本当に楽しい。本塁打のハイライトは好きじゃないけど、彼のプレーは間違いなく見てて楽しいよ」

　大舞台で規格外ぶりを見せつけた大谷。野球界の常識を覆したブルワーズ戦は、後世まで語り継がれるに違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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