頂上決戦のカードが決まった。

　現地10月20日、MLBのポストシーズンはア・リーグ優勝決定シリーズ第７戦が行なわれ、トロント・ブルージェイズが４対３でシアトル・マリナーズを破り、32年ぶりにワールドシリーズ進出を決めた。ブルージェイズは24日（日本時間25日）から開幕する同シリーズで大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が所属するロサンゼルス・ドジャースと対戦する。

　ホームに戻り３勝３敗と逆王手をかけたブルージェイズ。終盤にトロントが熱狂する会心の一発が飛び出した。

　２点差を追う７回、マリナーズの２番手ブライアン・ウーから先頭のアディソン・バーガーが四球、続くアイザイア・カイナーファレファが中前打で出塁。犠打で送った１死二、三塁の好機で１番のジョージ・スプリンガーが代わった３番手エドゥアルド・バザルドのシンカーを捉え、左越え逆転３ランを叩き込んだ。

　本拠地ロジャース・センターは狂喜乱舞となり、打ったスプリンガーは大喜びでダイヤモンドを一周した。一方、球団初のワールドシリーズ進出を狙うマリナーズにとってはあまりにも痛すぎる一発だった。

　このリードを最後まで守ったブルージェイズがマリナーズを抑え歓喜のリーグ優勝。敵地で２勝３敗と崖っぷちの状況から執念の２連勝でブルージェイズが大舞台に駒を進めた。
  　ポストシーズンもいよいよ最終盤。長きシーズンの覇者になるのは２年連続でドジャースか、それともブルージェイズが連覇を成し遂げた1993年以来の頂点に立つのか。

▼ア・リーグ優勝決定シリーズ（左がホーム）
第１戦　ブルージェイズ●１-３〇マリナーズ
第２戦　ブルージェイズ●３-10〇マリナーズ
第３戦　マリナーズ●４-13〇ブルージェイズ
第４戦　マリナーズ●２-８〇ブルージェイズ
第５戦　マリナーズ〇６-２●ブルージェイズ
第６戦　ブルージェイズ〇６-２●マリナーズ
第７戦　ブルージェイズ〇４-３●マリナーズ

▼ナ・リーグ優勝決定シリーズ（左がホーム）
第１戦　ブルワーズ●１-２〇ドジャース
第２戦　ブルワーズ●１-５〇ドジャース
第３戦　ドジャース〇３-１●ブルワーズ
第４戦　ドジャース〇５-１●ブルワーズ

構成●THE DIGEST編集部