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「失敗という言葉を使うのは嫌だが...」マ軍ローリー、ア・リーグ史上最多65HRも無念の終幕に涙目「もっと上手くできたんじゃないか」

THE DIGEST編集部

2025.10.21

主砲としてチームをけん引したローリー。(C)Getty Images

 シアトル・マリナーズは現地10月20日、トロント・ブルージェイズとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦に3-4で敗北。レギュラーシーズン(RS)では、MLB史上最高のシーズン116勝を記録した2001年以来の地区優勝を達成したものの、1977年のチーム創設以来初となるワールドシリーズ(WS)進出は叶わなかった。

 今季チームの快進撃を支えたのは、RSで両リーグ最多60本塁打を放ったカル・ローリーだ。昨季のプラチナ・ゴールド・グラブ賞捕手は、今ポストシーズン(PS)で5本塁打。RSと合わせると、計65本とアーチを量産した。米メディア『Jomboy Media』のポッドキャスト番組『Talkin’ Baseball』の公式Xによると、PSを含めた本塁打数はア・リーグ史上最多だという。
 
 初のWS進出まであと1勝と王手をかけたチームの主砲は、この日の試合でも1点リードで迎えた5回の第3打席に、点差を広げる貴重なソロホームランを放ったが、結果的に空砲となってしまった。試合後には目に涙を浮かべながら「もっと上手くできたんじゃないかと考えている。ただただ、ガッカリだ」と落胆を隠せず。快進撃を見せたシーズンの終幕を以下のように続けた。

「失敗という言葉を使うのは嫌だが、これは失敗だ。WSに出場する。それが僕たちの目標であり、自らに課した責任だった。辛いよ。でも、ここにいるみんなは最後まで戦い抜いた。素晴らしいし、チームメイトを愛しているよ」

 マリナーズは今季トレードデッドライン間際に、ジョシュ・ネイラーとエウヘニオ・スアレスを獲得するなど積極的な補強を成功。球団創設初の世界一へ期待も大きかっただけに悔しい終わり方となってしまった。

 来季こそリーグ、ひいてはMLBの頂点に立つローリーとマリナーズが見られるか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ローリーがPS第5号ソロHRで貴重な追加点
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