10月20日(現地)に行われたアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第7戦で、ブルージェイズが4対3でマリナーズに勝利。24日からのワールドシリーズで、ドジャースと対戦することとなった。
この顔合わせは、さまざまな意味で“因縁の対決”でもある。
そもそも2023年オフに大谷翔平がエンジェルスからFAとなった際、最後までドジャースと激しい争奪戦を演じていたのがこのブルージェイズだった。
ドジャース、レンジャーズ、メッツなどと同様、大谷がFAとなった直後から獲得候補球団に挙げられていたブルージェイズは、他のライバルが次々と脱落する中でしぶとく生き残る。12月4日には、大谷がフロリダ州ダニーデンのブルージェイズ球団施設を訪問し、好感触を得ていたことが報じられた。後の報道によると、ブルージェイズは大谷に「総額6億ドルを大きく上回るオファーを出していた」とのことで、条件的にはドジャースにかなり近かったとも言われている。
そして12月8日、MLB公式サイトのジョン・モロシが「大谷がほどなく移籍先を決定する。今はトロントに向かっている途中だ」とXに投稿した。実際にアナハイムにほど近い空港からトロントへ搭乗者不明のプライベート・ジェットが向かっていて、カナダのみならず世界中のファンが「大谷、ブルージェイズ移籍決定!」と大盛り上がりとなったが……結果的にはまったくの誤報だった。
複数の記者が「大谷はトロントには行ってない。ロサンゼルスの自宅にいる」と、モロシの“スクープ”を否定。結局、件の飛行機にはまったく無関係のカナダ人実業家が乗っていたことが判明し、“ブルージェイズ狂騒曲”は終わりを告げた翌日、大谷がドジャースとの契約を自身のインスタグラムで発表したのだった。
それから1年後の昨オフ、ブルージェイズとドジャースは再び日本人選手をめぐってしのぎを削ることになる。今度は“令和の怪物”佐々木朗希争奪戦だった。国際アマチュアFA選手扱いだったため、安い契約金で獲得できる佐々木には、全30球団のうち20球団が名乗りを上げた。
24年12月8日に交渉が解禁された当初、ブルージェイズは有力候補ではなかったが、25年1月になって、最終候補の3球団に残っていると報道される。その数日後、パドレスが脱落し、再びドジャースとの一騎打ちとなった。17日にはガーディアンズとのトレードで国際アマチュアFA選手の獲得に使える資金を増やし、条件面ではドジャースを上回る可能性すら出てきていた。
しかし同日、佐々木はドジャース入りを発表。「一番の決め手はフロントの安定感」との言葉に、ブルージェイズファンは落胆を隠せなかった。
2年連続でドジャースの“最愛の恋人”をさらわれ、涙を呑んだブルージェイズ。だが、ワールドシリーズという最高の舞台でリベンジの機会が巡ってきた。選手たちはともかく、トロントのファンは大谷や佐々木をやっつけて留飲を下げたいと思っているに違いない?
構成●SLUGGER編集部
【動画】リーグ優勝を決定づける一打!スプリンガーが逆転3ラン
この顔合わせは、さまざまな意味で“因縁の対決”でもある。
そもそも2023年オフに大谷翔平がエンジェルスからFAとなった際、最後までドジャースと激しい争奪戦を演じていたのがこのブルージェイズだった。
ドジャース、レンジャーズ、メッツなどと同様、大谷がFAとなった直後から獲得候補球団に挙げられていたブルージェイズは、他のライバルが次々と脱落する中でしぶとく生き残る。12月4日には、大谷がフロリダ州ダニーデンのブルージェイズ球団施設を訪問し、好感触を得ていたことが報じられた。後の報道によると、ブルージェイズは大谷に「総額6億ドルを大きく上回るオファーを出していた」とのことで、条件的にはドジャースにかなり近かったとも言われている。
そして12月8日、MLB公式サイトのジョン・モロシが「大谷がほどなく移籍先を決定する。今はトロントに向かっている途中だ」とXに投稿した。実際にアナハイムにほど近い空港からトロントへ搭乗者不明のプライベート・ジェットが向かっていて、カナダのみならず世界中のファンが「大谷、ブルージェイズ移籍決定!」と大盛り上がりとなったが……結果的にはまったくの誤報だった。
複数の記者が「大谷はトロントには行ってない。ロサンゼルスの自宅にいる」と、モロシの“スクープ”を否定。結局、件の飛行機にはまったく無関係のカナダ人実業家が乗っていたことが判明し、“ブルージェイズ狂騒曲”は終わりを告げた翌日、大谷がドジャースとの契約を自身のインスタグラムで発表したのだった。
それから1年後の昨オフ、ブルージェイズとドジャースは再び日本人選手をめぐってしのぎを削ることになる。今度は“令和の怪物”佐々木朗希争奪戦だった。国際アマチュアFA選手扱いだったため、安い契約金で獲得できる佐々木には、全30球団のうち20球団が名乗りを上げた。
24年12月8日に交渉が解禁された当初、ブルージェイズは有力候補ではなかったが、25年1月になって、最終候補の3球団に残っていると報道される。その数日後、パドレスが脱落し、再びドジャースとの一騎打ちとなった。17日にはガーディアンズとのトレードで国際アマチュアFA選手の獲得に使える資金を増やし、条件面ではドジャースを上回る可能性すら出てきていた。
しかし同日、佐々木はドジャース入りを発表。「一番の決め手はフロントの安定感」との言葉に、ブルージェイズファンは落胆を隠せなかった。
2年連続でドジャースの“最愛の恋人”をさらわれ、涙を呑んだブルージェイズ。だが、ワールドシリーズという最高の舞台でリベンジの機会が巡ってきた。選手たちはともかく、トロントのファンは大谷や佐々木をやっつけて留飲を下げたいと思っているに違いない?
構成●SLUGGER編集部
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