ロサンゼルス・ドジャースは現地10月24日、トロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ（WS）第１戦に臨んだ。試合は５回まで２－２の同点で進んでいたものの、６回にブルージェイズの猛攻を受けて９失点。厳しい戦いを強いられている。

　ドジャース先発のブレイク・スネル投手は初回から２四球、被安打１と制球が定まらず。毎イニングヒットを許す苦しい投球が続いていた。６回も先頭ボー・ビシェットに四球を与え、ヒット、さらには死球で無死満塁とし降板した。

　２番手エメット・シーハンは、アーニー・クレメントに適時打を浴びて勝ち越しを許すと、押し出しの四球、２度目のタイムリーヒットで３失点。１死を奪ったところで３番手アンソニー・バンダに代わったものの、アディソン・バーガーにWS史上初の代打満塁ホームラン、その後ブラディミール・ゲレーロJr.のヒットからアレハンドロ・カークの２ラン本塁打で一挙９点を失った。
  　ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は「劇的な崩壊がない限りワールドシリーズで１－０のリードを奪うだろう」と試合を決定付けるイニングだったとコメント。「この６回はLAにとって今季最も醜いイニングの一つだった」と大一番での最悪のパフォーマンスに落胆した。

　地元局『NBC LA』のマイケル・J・デュアルテ記者は「ブレイク・スネルの過去ポストシーズンでの最多被安打は、2020年にタンパベイ（・レイズ）で記録した６被安打だった。最多失点は、20年と22年にサンディエゴ（・パドレス）で記録した４点だった。 今夜、８被安打で５失点を許した。これは彼のポストシーズンでのキャリア最悪の先発だった」とデータを紹介。バンダが２本目のホームランを浴びた場面では「これで試合は一方的な展開から笑いものになった」と投壊を嘆いた。

　ドジャースは直後の７回に大谷翔平の意地の２ランホームランで反撃したものの及ばず。試合はブルージェイズが11－４で第１戦を制している。

構成●THE DIGEST編集部

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